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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

キャラクターづくりは、人間観察から始まる。違いがわかる男と女

早稲女の逆襲(言視舎刊)

おめでたい

シナリオ・センター代表の小林です。先週金曜日の午後からPCに不具合が起き、ネット環境が動かなくちゃった(?)らしく、使えませんでした。いかにPCが動かないと何もできないかということがわかり、イライラするだけでなく、アナログがやっぱりいなぁと・・・昭和回帰気分になりました。
土曜日の午後からやっと復旧して、ホッです。
一昨日でしたか、出がけに道で外国人女性から急に日の丸の手旗を渡され、一枚のメッセージカードを見せられました。
自分は聴覚障害者で、障害者を助ける寄付として、日の丸を500円で買ってくれというものでした。ちょうど手を突っ込んでいたコートのポケットに500円玉があったので寄付しました。
小旗を持ちながら、センターに出社したら「それ詐欺ですよ、私もやられました」と言うスタッフが。あらら、そうだったのぉ???
その真偽のほどはともかくとして、外国人の上、聴覚障害で聞こえない、だから日本語のメッセージカードを見せる。500円の日の丸の手旗。 外国人に弱い日本人に、かつ聞こえないからこちらの拒否も伝わらないと思わせる・・・うまい設定です。 
今月一つ歳をとったのですが、いい勉強になりました。(笑)

今年も、1月から引きも切らずライターズバンクへのオファーをいただいています。
昨日も今日もお打ち合わせをいただき、ありがたいことだなあと思います。
それもこれも出身ライターのご活躍があればこそです。感謝、感謝です。
先輩たちが後輩へ道をつけてくださる・・・綿々とこうして続いていくのだと思います。 人は他人に助けられながら生きているのですね。
そう思うと500円の寄付(?)も、ま、いいっかです。

早稲女の逆襲

出身ライターの葉月けめこさんが「北九州の逆襲」(言視舎刊)で大ヒットを飛ばし、一躍北九州の観光大使になられるほどの人気を博している「逆襲シリーズ」。
今度は、出身ライターの青山悠希さんが「早稲女の逆襲」(言視舎刊)を」だされました。
早稲女、御存じですか?
何年か前に、出身の小説家柚木麻子さんが「早稲女、女、男」(祥伝社文庫刊)出され、面白く拝読しましたが、早稲田大学の女子学生のことを呼びます。
そして、柚木さんの本でもそうですが、なぜかあまり女性としてみられていない傾向があるようで・・・。慶応大学の女子学生は、慶応ガールと呼ばれているのに、早稲田は早稲女。
作者の青山悠希さんも早稲田出身、なぜ「早稲女の逆襲」なのかというと・・・。
「私が早稲女として長年モヤモヤを皆さんとシェアして、できることなら解消したいというのが主な目的です。 例えば慶応と比べたときに、高校時代に同じくらい大変な想いをして受験を乗り越えなんとか受かり、高~い学費を払って入学したはずなのに、入った途端に運命の分かれ道が始まります。
かたや『慶応ガール』と呼ばれ(そもそもどうなのよ、この呼び方の差!)「おしゃれ」「洗練されている」「家が金持ちっぽい」など神戸牛さながらのブランディングをされる一方、早稲田に入った女子は「早稲女」と呼ばれ、「服装も髪型もダサイ」「女でも男でもない第三の性」「根性あるから多少ザツに扱ってもOk」など謎の焼き鏝が押される始末。
そして、それが就活でもその後の恋愛結婚でもついてまわるのです」
ということで、早稲女と呼ばれるタイプはどんなものかとか、どんな女性なのか、学部別にはどうなのか、データをとり、早稲田出身、在学生からの声も集めて、青山さんの鋭い視点から「早稲女」の面目を語ります。
なるほどなるほど・・・キャラクターをつくるのにメチャ赤本になります。
だって早稲女の良さも伝えながら、人ってこうも違うのね、人って勝手にこう思うのねって、まさにこのデータこそがドラマなのですから。
キャラクターが上手くないと突っ込まれがちなあなた、キャラクターはドラマの神髄。
是非この本を面白がりながら赤本にしましょう。

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