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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人はいつからでも変わることができる、だから面白い。

牧子、還暦過ぎてチューボーに入る

ゼミの面白さ

シナリオ・センター代表の小林です。3連休をお楽しみになられた方もいらっしゃることでしょう。
今日から、アニメゼミを出身ライターの前川淳さんが行ってくださいます。
アニメゼミは遥か昔に一度やはり前川さんにお願いしたことがあるのですが、久々のゼミナール。
講座とはまた違って、一人一人と向き合って下さるので、きっと参加された方々は、よい勉強になられることでしょう。
特に、自分の作品への講評よりも他人の作品への講評をしっかりとお聴きになると勉強になります。
自分の作品だと主観的になりやすいですが、他人の作品だと客観的に見ることができ、技術的なことや何故そこが足りないのかなど明確にわかります。
普段のゼミでも同じです。
プロになられた多くの方は、他人の作品からたくさん吸収していらっしゃいます。
ものごとは客観的に引いてみる。特にドラマを創る方は、登場人物をすべて動かす神の目で動かさなくてはなりませんから、常に俯瞰で見ることを心がけられることをお勧めします。

牧子さん、はーい!!

内館牧子さんが、健康に良い本を出されました。
「牧子、還暦過ぎて、チューボーに入る」(主婦の友社刊)
内館さんは、10年前、仕事先の岩手で急性の動脈疾患と心臓病に襲われ、臨死体験をされたほどの重篤な状況になられました。
意識が戻った後も、点滴で生き延びた体は動かすこともままならず、子供茶碗1/3ほどのノリ状のご飯を2時間以上かけてやっと食べられるという状況で、あまりのつらさに点滴にしてほしいと懇願されたほど。
ところが、医師から「一本の点滴より一口のスプーンですよ」と言われ、食の大切さを思い知ったのだそうです。
確かに胃瘻や点滴をするより、なんとしてでも口から食べる方がいいとよく言われます。
私は、口から食べられなくなったら、なにもしないで欲しいと子供たちには頼んでいます。食べることが生きがいの私にとって、美味しいものを食べられないのに生きていてもナンボかと。(笑)

お元気になられてからの内館さん、すっかりと医食同源に目覚められました。
今までは、お忙しいときは食事抜きだったり、簡単な炒め物ものくらいで、ほとんど美味しい外食に舌鼓を打たれていらっしゃいました。
還暦か過ぎて・・・のタイトル通り、還暦からご自分で食事を作られる様になった内館さんですが、そうなるとまたまたすごい。
なにしろ、生きるために食べるということがどんなに大事かということを身を持って知ってしまったのですから、その説得力たるやまさに内館ワールド炸裂です。
この本には、簡単にできる出汁のとり方から始まって、素材を生かしたレシピ、香辛料のうまい使い方など様々な観点で、また体にとっていいことなど面白エピソードとともに書かれており、ちゃんと裏付けをとっている内館牧子さんの一家言に納得。
なるほどなるほどとちょっと笑いながら読み進んでいくうちに、あれこれ作りたくなるから不思議です。

私は、料理大好き人間で色々作ってきましたが、楽しく元気で長生きできる美味しい料理というテーマは持っていませんでした。
この歳になれば、ボケたり、動けなくなくなったりするかもという恐怖はいつも持っていますが、ちょっと考えるだけでもう少し元気に生きられる気がしました。
若い方もコンビニ食やインスタント、単品ものだけでなく、手作りもとても大事だと思います。独りごはんの味わい方も、ちょっとしたことから始まられる簡単なレシピもあります。。
老いも若きも一読をお勧めします。

なんだか、本当に生きるたるために美味しいドラマを内館さんに創ってもらいたくなりました。
内館さ~ん、お願いします。

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