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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

大学時代の友達と飲んだら、講談社で漫画編集者してるんで仕事の話になっちゃった…

アサヒ フリー

飲んだら、仕事の話に

講談社の漫画編集者に聞く売れっ子漫画家の話

シナリオ・センターの新井です。
昨日、かなり久々に大学時代の友達と会って、飲みに行きました。

私たちが通っていた大学は、「自分は人より普通じゃないのさ、ほら、こんなに変わっている。よく見てくれよ。変わっているから」と、普通であることを極端に嫌う人々が肩寄せ合って過ごす学び舎でした。

そんな大学で、ふつ~の人として過ごしていたために友達もいなかった私たち。
昔の話をしようにも、友達も少ない二人。話す思い出話もそうそうなく・・・結局仕事の話です。

「才能って、ないと思う」

友人曰く、12年の漫画編集者としての経験から、「才能っていうのは、ないと思うよ」言いきっていました。
私は思わず、「でも、漫画家って、いかにも才能の世界って気がするけど…」というと、
「あの人たち、ずぅ~っと漫画描いてんだよ。誰に頼まれる前から、ずぅ~っと。家の中で。一人で。その蓄積がすごいの。そういうのがあるから、他の人が書けないような漫画が描けるようになるの。

でもさ、才能って何もしないでポッとやれちゃうみたいなイメージじゃない?苦労しないでできちゃうイメージじゃない?そんな人、いないよ。何億も稼ぐ漫画家さん知ってるけどさ」

なんか、ちょっといいこと言い始めた友人。無精ひげが、それっぽく見えてくるから不思議です。

「続けた奴が、勝ちだと思う」

「ってことはさ、続けた奴が勝ちってことだよね。うちの代表もよくそういう話するよ」と私。

「そうそう。結局、どんだけ描き続けているかってことなわけ。漫画だって、一日10枚描いてるやつは、一日5枚描いているやつより、2倍の速さでうまくなるわけじゃん。そのまま続ければ毎日2倍の差がつくわけ。

でも、10枚描いてるやつが辞めたときに、5枚のやつが続けたらいつか追いつくし逆転するよな。だから続けるって大切なんだよ。チャンスも来るし。
そういう意味では、早く始めて続けていく奴はホントに強いと思うよ」

ハイボールを飲み始めた友人。
じゃあ、僕らはどんな努力を続けているのか、そんな話は置いておいて、なんだか熱い気持ちになってくるから不思議です。

「売れる人ってね」

そして、みなさんが一番知りたいこと、「売れる人」に共通している傾向を、友人なりに分析した結果を話してくれました。

「要はね。売れている人は、受け入れるの、とりあえず。人の話を聞いてるよね。
で、そこから二パターンに分かれるの。

一つ目は、全部聞いて、とにかく全部その通りにやってみる人。新人の漫画家さんとか、まだ経験がない人は、とにかくこの人の言っていることをわからないなりにでも、自分なりにでもいいから、全部受け入れてやってみるのはありかもね。

二つ目は、もちろん話を聞くんだけど、自分なりに咀嚼する人。自分なりに納得する部分は受け入れるみたいな。でもこの人も、一旦全部聞くんだよ。
ダメな人は、聞いている傍から自分で白黒つけるでしょ。聞いてないの。そこが違うの」

すでに日本酒を手酌で飲みだした友人。なかなかいいこと言います。
「半沢直樹もショムニの坪井千夏も、一旦受け入れるじゃない?売れる主人公と売れる漫画家とか作家の傾向は一緒なんだよ」とも言っていました。

マンガ原作者を目指すなら…

なんだか、シナリオ・センターの考え方と共通するところも多く、他にも色々と話をしたのですが、それはまた機会があれば・・・
漫画家を目指す方だけではなく、創作者のスタンスとして心の片隅に置いておくのもありかもしれませんね。
マンガ原作者になるべく、シナリオを学びたいという方はこちら。
>>シナリオ・センターの基礎講座について

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>>「マンガ原作講座」について

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