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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

柱・ト書・セリフ

シナリオ・センター代表の小林です。春の日差しを浴びて、桜がほころんでいます。今週末は大阪なのですが、大阪の桜はどうなのでしょうね。 あ、なので、金曜日から日記はお休みさせていただきます。

 

過日、お知らせした函館港イルミナシオン映画祭の作品が、月刊シナリオ教室の4月号に掲載されています。
函館市長賞(グランプリ)、準グランプリ、荒俣宏賞(審査員特別賞)、全てがシナリオ・センターの方々でしたので、全部掲載することになったそうです。なので、今月号の掲載は、審査評とグランプリ、準グランプリの2作。
グランプリ「駆けろ!駆けろ!駆けろ!」作家集団の難波典子さん、準グランプリ「函館ラブ・ストーリー」元作家集団の日登美杏さん。
どちらも読みごたえのある作品でしたが、何より嬉しかったのは、審査員の方々が、皆さん声をそろえて「できがよすぎる」という最上の褒め言葉をくださっているのです。
その中で大森一樹監督の審査評が、シナリオ・センターを続けていて良かったとさえ思えるほど嬉しいものでした。
月刊シナリオ教室をお読みくださればわかるのですが、私がウルウルした(笑)部分をちょっとだけ抜粋させていただくと・・・。 

「なにも好んで憎まれ口を申すわけではないが「シナリオ大賞」に応募するのだから、執筆者はシナリオだと思っているのだろうが、読むこちらはシナリオなのかと思ってしまうのだから仕方がない。 昨年も書いたが、映画のシナリオは、柱・ト書・台詞の3つだけで成立しているもの。それは何も個人の信条ではなく、日本映画史上すべてのシナリオがそうなのだ。
しつこいようだが、それはつまりその3つを武器にして自分の表現したいものを描くのがシナリオということに他ならない。
だが現実に最終選考に残った十作を読み始めると、場所も時間もあやふやな柱、延々と何ページも続く台詞、申し訳程度のト書と、シナリオ以前の「書き物」が次から次で頭を抱えてしまう。
これでは今年は大賞に該当するシナリオは出ないのではという不安からさらに、自分のシナリオの読み方がズレているのではとさえ思うようになってくる。
だから「函館ラブ・ストーリーズ」「駆けろ!駆けろ!駆けろ!」に巡り合った時は本当にホッとした。(中略)
いずれにせよ他よりも群を抜いていると自分が思ったこの二作を、最終審査で他の審査員も推したことはとても納得できる結果だったし、何より不安にさえ思った自分のシナリオの読み方のズレには、正直安心したことを告白しておきます。」

大森監督がおっしゃるように、基本ができていないと魅力的な作品は描けないのです。
柱とト書とセリフの3つでどうやって見せていくか、映像の本質をきちんと体得してくだされば、きっと結果がでます。
なんといっても、小手先で書いたものと、底力(基本)を持って描いたものの違いは、ことほどさように
わかってしまうのですから。

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