menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

シーンでシーン

シナリオ・センター代表の小林です。寒さに包まれている日本ですが、身体も心も冷え冷えとならないよう、せめて熱き心でシナリオに向いたいものです。

yjimage

昨日は、久々に何も考えずにクドカンのロックミュージカル「サンバイザー兄弟」を観てきたというよりは、身体で楽しんできました。
突発性難聴で左耳が聴えなくなって12年。高い音がほとんど聞こえず、メロディラインは不鮮明のまま、ブンチャカブンチャカ(笑)ばかりが聞こえるという状態なので、あまり音楽を楽しめないまま過ごしてきました。
チェロの無伴奏とモーツァルトばかりも飽きるし、カラオケの師匠大塚はいなくなっちゃうし、なんだか久しぶりにばかばかしく楽しんでみたいなあという気分で出かけました。

ちょっとばかりの人情喜劇に人生を語り(?!)、下ネタ満載、ばかばかしさ満載、意味のあることはほとんどなし(笑)そんなかんじ。
私は、セリフは普通の方の半分くらいしか聞こえなかったので、たぶん他の観客に比べたら半分くらいの面白さだったかもしれませんが、それでもクドカンらしさ満載で、初出演の瑛太さんも怒髪天の増子さんもハチャメチャでよかったし、ばかばかしさの権化みたいな皆川猿時さんの相変わらずさ、小ネタたっぷりの三宅弘城さんの巧みなウケ狙いといい、大人計画らしい大人のお遊びをたっぷり楽しんできました。

一応、話の展開としてストーリーは、東池袋の歌の上手いヤクザ兄弟分が組の借金返済ために紅白歌合戦にでて・・とかいうのがあり、その中で兄弟仁義だの父性愛だの女の自立だのありなんですけれど、そんなものは「だから?」って感じに、観客は楽しんでいました。
それこそが、見せる、魅せるということだと思うのです。
いわば、シーンが立っているかどうかということです。
お芝居ですと、観客がその場にいるわけですからつまらなければシーンとしちゃうシーン(うけてください(笑))になっちゃうわけですよね。常に見せ場を作っていく。
観客にこういうことなのですと説明するのではなく、観客自身が自然にそうかあと笑ったり、泣いたりしてくれること・・・それが魅せるということなのです。

クドカンのシナリオのうまさは、大人計画という舞台で鍛えられてきたのだと思います。
何を見せたら観客が楽しんでくれるか、そのためにはどんなシーンを創ればいいのか、思考の働きがそうなっているに違いありません。
朝ドラ「あまちゃん」では、いかんなくその力を発揮して見せてくれました。
再来年の大河ドラマは宮藤官九郎さん=クドカンだそうです。これまた楽しみです。

ですが、その前に来たる2017年大河ドラマは、出身ライター森下佳子さんの「おんな城主直虎」、見せ方のうまい森下さんのシナリオを堪能させていただきながら、勉強していきましょう。

常に、「シナリオはシーンを描くこと」と心得て描いていきたいものです。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ