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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

6月も終わり

詐欺防止警視庁のチラシ

夏越の大祓

シナリオ・センター代表の小林です。ついに6月も終わりです。
今日は、夏越の大祓です。
半年間ためた心身の穢れ、罪、過ちを祓う儀式です。
旧暦で行うところもあるようですが、6月30日に夏越の大祓を行う神社が多いようです。
茅の輪くぐりとか形代を使っての清めとか、ようはひたすら穢れを落とします。12月31日は、年越の大祓があります。
茅の輪くぐりは自分の心身に取り憑いてしまった穢れを置き去りにする、形代は自分の罪や穢れを移して我が身の代わりに清めるという意味があるそうです。
本当に清め給えと神様にお願いしたいです。日本そのものを清めて欲しい。いや、世界中ですね。
この10年の穢れようは、半端じゃありません。
どんどんろくでもない方向へと行きそうな日本、どこかでストップをかけなくては。
神頼みだけでなく、自分たちでも、ちゃんと見聞きして声をあげないとね。

今日は、警視庁特殊詐欺対策室の田中室長に最近のオレオレ詐欺、還付金詐欺などの特殊詐欺の実態と、私たちがどう注意すればいいのか、警察の対応も含めてお話を聴いてきました。
ナンバーディスプレイ、ナンバーリクエストなどのオプション機能を70歳以上の固定電話契約者には、無料でつけてくれるのだそうですよ。
対策うんぬんよりも、聴けば聴くほど、なんで詐欺に合っちゃうのかぁと思いました。
シナリオがうまいのですよねぇ・・・そこかぁ。(笑)
詐欺って本当に巧妙な筋書きを作ります。
それだけの頭があれば売れっ子シナリオライターになれるのになぁと思ったりして。

先輩から学ぶ

売れっ子シナリオライターといえば、出身ライターの森下佳子さん。
1月期に放映された「大奥」(NHK)はすごい人気でもうすぐ第2弾放映、大河ドラマ2回目の登場は再来年の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」を描かれる。さぞかし大忙しの日々を送っていらっしゃることでしょう。

シナリオ誌(映人社刊)8月号の「日本脚本家列伝」に登場されていました。
これからシナリオライターを目指す方にとって大事なことを対談で話されていらっしゃるので、是非読んで欲しいと思います。
新人にとって、先輩たちがどのように脚本と、仕事と対峙しているかを知ることは、とても大事なことです。
とくに好きな脚本家であれば、シナリオおっかけをしてみて、自分がどこにはまっているのか、何故はまるのかを調べてみて下さい。
自分がはまった魅力がわかると、自分の足りない技術に気が付きます。一度お試しあれ!

シナリオ誌さんから抜粋させていただきました。
★朝ドラ「ごちそうさま」でつまらない小さな意地悪を仕掛ける義姉和枝さんの造詣について
「(いじわるも)当事者も半ば『くだんないよね~。なんでそんなことするかねぇ』とネタにしてるところがある。
で、『くだんないそんなこと』をやり続けていると笑いに転化していくのも可能なんではないかなって。
そこにする方としての切実な『一種の嫉妬』というか『どうしてもめ以子を好きになれない』みたいな事情を造形して。
そうするとありがたいことに共感を得られるようなキャラクターになっていきました」

★「天皇の料理番」で亡くなった奥さんの鈴を鳴らして癇癪を堪える、鈴の音にまるで生きているような存在感を感じさせるシーンについて
「そのくらい『ドラマは小道具が語る』ってことです」

★「女城主 直虎」の魅力的なモノローグはどうしてできたかについて
「説明的なナレーションではなく、情感を盛り上げる的なモノローグは、私は少女漫画を参考にしています」

★身近なテーマの拾い方について
「誰かと話しているうちにってことが一番多い気がします。
『早々実は私もそれ思っていた!』的なやつは、みんな思っているけれどちゃんと表せていないフィールドのもので有望なんじゃないかと思います。
日頃からやっておくこととしては、誰にも話さなくていいから、嘘偽りのない、時として身もふたもないコンプラやポリコレを書けない自分の感じ方を意識しておこうってことですかね。」

私が皆さんにと思ったところを抜粋させていただきましたが、ちゃんと読んでいただくともっともっと大事なことがお分かりいただけると思います。
森下さんが、あの蔦屋重三郎をどう料理されるのか、もう再来年の大河が待ち遠しいです。
私たちは、負けずにサマーセミナーで腕を磨いておきましょう。

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