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プロとアマチュアのシナリオの大きな違い、気づいてないと映像になりません。

プロの脚本家とアマチュアの脚本家の大きな違いはなんでしょう。
挙げていけばきりがなのですが、その一つとして、俳優からの要望に応えられるかどうかというのがあります。

わかりやすく言うと、やりたくなるような魅力のある役かどうかということです。

とはいえ、やりたくなる役というのは、セリフが多いとか少ないとか、登場回数が多いとか少ないとか、はたまたキャラクターが濃いとか薄いとか・・・そういう表面的なことではないと思います。

「俳優からの要望は何といっても、自分の役が立つための〈仕所〉を求めています。
シナリオにかくれた登場人物の魅力のあるなしで、俳優生命が決まるからです。そうした〈仕所〉のある役にぶつからなければ、その俳優は忘れられてしまうでしょう」
新井一『シナリオの技術』p230より

俳優さんからすれば、自分が演じる役がどれだけ観客の心や記憶に残るのかは、俳優生命にもかかわるところです。そしてそういう〈仕所〉は監督や俳優が作れるものではなく、シナリオの中に書く必要があると、新井一は言っています。黙阿弥の三大深切「お客に深切・役者に深切・座元に深切」とは、よくいったものです。

 

と、なんか小難しい話になってしまいましたが、身近なところで考えてみましょう。
日常の中で「それ、おいしくないよ~」と芸人さんさながらに、言ったり、思ったりすることありますよね。そういう時って、タイミング的にイマイチだったりします。

例えば、カラオケ。盛り上がっている曲が続く中で「お前、あれ歌えよ!」といって、バラードっぽい曲を入れられちゃったときの、あの感じ。曲が流れた瞬間、まわりも「え、あぁ」みたいな微妙な空気になって、指示した本人も、ほとんど聞くそぶりもなかったり……地獄のような3分間です。そして、さも、何もなかったかのようにスルーされるのです。

そんな思い、本当にしたくありません。

 

で、それって、俳優さんも同じじゃないのということです。それをおいしく演じるのがプロだ!といえばそうかもしれませんが、だったらそもそもおいしい役にしてくれ、脚本家!と返す刀でいわれてしまえば、それまでです。

では、俳優さんがどんな役ならおいしいと思うの?どんなシーンならおいしいと思うの?どんなセリフならおいしいと思うの?、そこを知るのがプロの脚本家への一歩です。「この脚本だから、やってみたいと思った」って、言われたいじゃないですか。
ということで、様々な疑問を俳優さんにぶつけられるようにと考えた講座が、9月26日(月)開講の「シナリオの技術で書く戯曲講座」です。青年座の俳優さんが実際に演じて、講評をくれます。直前までお申込可能ですよ。

 

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