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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

ぼくらの仕事なんだぜ

シナリオ・センター代表の小林です。夜明け前の雷が嘘のように、表参道は、軽井沢にいるみたいに爽やかです。

 誕生ケーキ 金ちゃん

昨日は、事務局5月のお誕生会でした。。
表参道ヒルズにあるアイスクリーム屋さんでアイスケーキを注文しました。ケーキにははじめちゃんが乗っています。さすがに誰も食べる勇気がないので(笑)、新井一の片腕だった後藤所長に食べていただきました。
「好きなものを買う、する」という事務局全員からのプレゼントがあります。
今日は金ちゃんが表参道でヘアカット。埼玉に住む島根県人がシティボーイになって帰ってきました。(笑)
なんだかこういう何気ない楽しさや笑いができることって、幸せだなって感じました。
 
東日本大震災をうけて、20124月に「エンタテイメントにできること」というイベントを行いました。
私たちはどう生きるべきなのか日本中の人が迷っていた時でした。
小説家の高橋源一郎さんにお話をしていただきました。
とてもわかりやすく「普段からこの世界は非常時なのだという認識していることの大切さ」をお話してくださいました。

その高橋源一郎さんが朝日新聞で連載している論壇時評をまとめた「僕らの民主主義なんだぜ」(朝日新書刊)という本が出ました。
取材に応えて「本の題名はナットヘントフの小説『ぼくらの国なんだぜ』にちなんでつけた。米国で民主主義について悩む少年たちの物語だ。
民主主義とは何か。『僕の考える民主主義とは、違った考えの人々が一緒にやっていくことです。朝鮮人は日本から出て行けと叫ぶ近年のヘイトスピーチはその意味で民主主義の反対側にある』そう語ったうえで「でも彼らと一緒にやっていきたい」と付け加えた。
考えの違う人々に伝わる言葉を作り出せるのか。『それが作家の仕事なのだと思う』と高橋さんは語った。『あるコミュニティーだけに通用している言葉を別のコミュニティーに流通させる。文学とは元々そういう【翻訳】の機能を持っているものだから』」と話されています。

シナリオの機能も違った考えの人にどう伝えるか、どう伝わるかを考え、表していくものだと思っています。
全ての人が誰ひとり同じではなく違うのですから、自分と違った人と一緒にやっていくことは当たり前のことなのですが、いつの間に正解が一つになりつつある昨今、人はみな誰とも違うこと、正解のないことをもう一度しっかりと認識しなければならないと思います。

 

TBSラジオでは、815日に向けて戦争体験談を募集する「1万人の声・戦争体験談プロジェクト」を立ち上げました。
高齢の方が多くなった今日、孫世代の力を借りて祖父母の話しを録音して、音声ファイルで送ってもらうことも想定しているのだそうです。
聴いた話を文章にしたものでも、体験者のカセットテープ、CD、手記、手紙あらゆる方法で募集しています。http://www.tbs.co.jp/radio/sengo70/

こういう時代だからこそ、大事なものはなにか、自分の目で耳で頭でしっかりと見つめていきたいものです。

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