シナリオ・センターでは、学校や様々な施設で、子どもたちに向けた出前授業「キッズシナリオ」を実施しております↓
先日は、目黒区立大岡山小学校 6年生の子どもたちに向けて、出前授業「キッズシナリオ」を実施しました!
=今回の概要==============
・サービス名:動画で地域の魅力をPR!
・目的:いい動画を作るために絵コンテとシナリオの作り方を学ぶ
・対象:目黒区立大岡山小学校(6年生)
・時間:約90分
▼GIGAスクール対応プログラム「キッズシナリオ」詳細
https://sites.google.com/view/kids-scenariocenter/home
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大岡山小6年の皆さんは授業「総合的な学習の時間」(総合)で地域のPR動画を作ることになりました。
子どもたちから、「PR動画を作ることになりましたが、どうすれば地域の魅力をちゃんと伝えられる、いいPR動画を作ることができるんだろう?と悩んでいます。是非教えてください!」とご連絡をいただきました。
承知いたしました!ということで、今回はシナリオ・センターの田中とともに藤吉講師が皆さんのもとへ!
では、今回のキッズシナリオの模様を聞いてみましょう。
「藤吉さん、キッズの反応どうでした?」
伝えたいテーマは「ひとこと」で!
〇藤吉:地域の魅力をちゃんと伝えられる いいPR動画を作るには、撮影前に「絵コンテ」と「シナリオ」を作ることがおすすめです。絵コンテとシナリオがあれば、「何をすればいいんだろう?」と迷うことなく、スムーズに動画を作ることができます。
そこで、大岡山小6年生の皆さんには、絵コンテとシナリオの作り方をご紹介しました。
当日実施させていただいたのは体育館。
そこに、なんと124人の生徒さんが大集合!
〇藤吉:絵コンテとシナリオを書き始める前に行うのが、PR動画で伝えたいこと(=テーマ)を「ひとこと」で決めること。
まず田中が皆さんに、地域の「どこ」をPRしたいのか聞いてみました。
すると、「ラーメン屋さん!」「スーパ-マーケット!」「大学!」といった声が出ました。
〇藤吉:続いて、その場所の「何を」伝えたいのか。PR動画のテーマを「ひとこと」でまとめてみよう!とお声掛けしたところ、皆さんの表情から(なんで「ひとこと」なんだろう?)(もっといっぱい伝えたいな……)という心の声が聞こえてきました。その気持ち、と〜〜〜〜ってもわかります!伝えたいこといっぱいありますよね。
でも、「テーマをひとことで」というのが大切なんです。
例えば、ディズニーランドの魅力を動画にしたいと思ったとき。
アトラクションの楽しさを伝えるのか、食べ物のおいしさを伝えるのかで、内容は変わってきます。
アトラクションの楽しさを伝えたいときには、どんな乗り物なのか、乗り物のどんなところが楽しいのかを紹介する動画をつくりますよね。
けれど、アトラクションの楽しさを伝えたいときに「乗り物が楽しいよ」「食べ物がおいしいよ」「お土産がかわいいよ」と色々なものを撮影すると、何を伝えたいのかが分からない動画になってしまいます。
だから、伝えたいテーマを、ひとことでまとめることがとても肝心になってくるのです。
こう伝えると、皆さん「なるほど〜!」と頷いてくれました!
早速、班ごとに分かれて、伝えたいテーマを「ひとこと」にまとめてもらいました。
たとえPRするお店が同じでも、テーマが異なれば全く違う内容に!
〇藤吉:テーマが決まったら、次は「誰に伝えたいか(誰に動画を見てほしいか)」を考えます。
それはなぜかというと、表現が変わるから。
例えば、朝の挨拶をするとき。
校長先生には「おはようございます」と言うけれど、友達には「おはよう」って言いますよね。
誰に伝えたいかがバラバラだと、表現の仕方もバラバラに。
そうならないように、誰に伝えたいか、も具体的に決めます。
ということで、またまた班ごとに分かれて、今度は「誰に伝えたいか」を決めてもらいました。
この2つが決まったら、いよいよ絵コンテとシナリオを描きます!
皆さんにはシナリオ・センターオリジナルのプリントを配布。
まず初めに伝えたいテーマを「ひとこと」で書いて、次に「誰に伝えたいのか」を書きます。
この2つが書けたら、次は絵コンテ。何を撮影するか、を簡単な絵で描きます。
絵コンテの例として、藤吉が描いたものがこちら↓
〇藤吉:私は絵が下手なんですが、でも、こんな感じでいいんですよ!と皆さんにお伝えしました。
なぜかというと、絵コンテは絵を上手く描くことが目的ではなく、何を動画にするか、迷わないようにするために描くからです。
絵コンテが描けたら、「シナリオ」を書きます。
シナリオには、撮影場所や誰が何をしているのかなど、インタビューすることを書いておきます。
ちなみに撮影場所を「柱」、誰が何をしているのかを「ト書」、話していることを「セリフ」と呼びます。
絵コンテは何回書き直してもOK。そして時々、テーマとズレていないかを、シナリオを見ながら確認してくださいね!とお伝えしました。
説明後、班ごとに分かれて、絵コンテとシナリオを書いてもらいました。
班を回ってみると、藤吉びっくり!
「この班がPRしたいのはラーメン屋さんなんだね」
「あれ、この班も、さきほどのお店ではないけどラーメン屋さん!」
「あら、この班も、また違うラーメン屋さん!!」と、
お店は違えどラーメン屋さんが大人気!
私と同様、びっくりした田中が、ラーメン屋さんをPRしたいという班それぞれに「このラーメン屋さんのどんなことを伝えたい?」と聞いてみました。
すると、ある班は「ラーメンの美味しさ!」、またある班は「ほっこりするお店の雰囲気!」、またまたある班は「おじちゃん(=店主)の優しさ!」と、それぞれ異なったテーマが出てきました。
こんな風に、 “ラーメン屋さん”という点は同じでも、伝えたいテーマが異なれば、内容も全く異なるのです。
そのことを伝えると、皆さんびっくり!
「そっか!だからテーマを決めることって大事なんだ!」と頷いてくれていました。
こんなふうにして、他の班の皆さんも、どんどん絵コンテとシナリオを書き進めていました。
最後に、皆さんから「絵コンテとシナリオを作ると、伝えたいことがはっきりするんですね!」「今回教えてもらったことを活かせば、迷わずに動画を撮影できそうです!」と感想をいただきました!
わたくし藤吉とともに、講師を担当した田中は最後に、「今日は、“動画を観てくれる人に、みんなの伝えたいことを感じてもらう動画の作り方”を練習してもらいましたが、もうこの時点でバッチリできていましたね! 動画が出来上がるのをとっても楽しみにしています。完成したら観せてね〜!」とメッセージしていました↓
本当に、私も皆さんの絵コンテとシナリオがどんな映像になるのか、今から楽しみです!
完成を楽しみにしています!
* * *
藤吉さん、ありがとうございました!
今回ご紹介したように、PR動画を作りたいときはまず絵コンテとシナリオから着手してみてください。「もっと詳しく知りたい!」ということでしたら、内容もご要望やコンセプトに合わせてアレンジさせていただきますのでぜひお気軽にご相談ください。します。ぜひお気軽にご相談ください。
▼シナリオ・センター
TEL:03-3407-6936
MAIL:scenario@scenario.co.jp
※動画を作るときはこちらの書籍も参考にしてみてください↓
▼改訂版 『いきなり効果があがるPR動画の作り方』(「シナリオ教室」シリーズ/言視舎/企画・構成・著:新井一樹 /執筆:川村千重・内藤麻貴・田中和次朗)