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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

シナリオとコラボした新たな小説ジャンルの誕生

シナリオ・センター代表の小林です。10月1日衣替えの日ですね。
もう、衣替えも死語になりつつあります。
オールシーズン着る服が増えたり、ウォーキングクローゼットに全季節の衣類が入れられたり、ハードが変わったせいでしょうか。
わざわざ衣替えをする人が減っているそうです。
学校は、あまり変わりませんね。6月1日、10月1日になると制服が変わります。でも、暑そうだったり、寒そうだったり・・・臨機応変もありかとも。日本の四季を、季節感を大事にすべきか・・・悩むところではあります。
温暖化で気候の変化がある中で、日本の風習も消えかかっているように思えます。

 シナリオノベル エレンディール

変化と言えば、出版の世界に新しいジャンルが生まれました。
なんと「シナリオノベル」
この「シナリオノベル」を作られたのは、出身ライターの華宮ゆう士(ゆうじ)さん。ちなみに女性です。声優神谷明さんのお嬢さんでもあります。
華宮さんは、漫画家を目指して勉強されている中で、シナリオ・センターでシナリオと出会い、小説だととっつきにくいものもシナリオだと読みやすく映像が見えてくることを知り、「シナリオノベル」を作ろうと思われたそうです。
「エレンディール 剣の聖女」(セルバ出版刊)
どんどん読み進んで行ってしまうほど面白いSFファンタジーです。

「シナリオよりもちょっと踏み込んで、人物の動きだけでなく、効果音まで文章にして、より映像的に見せることを心がけました。
演出はより細かく、ときにはセリフと連動して盛り上げ、なおかつ作品単体で完結できるように小説風に味付けをしています。」と華宮さん。
一言でいうと「文章で味わう映画・マンガ」というところでしょうか。
さらりと読め、わかりやすいが読みごたえがあるということで、シナリオノベルシリーズとして人気を博しているそうです。
こうした新しいジャンルが生まれてくるのだなあとびっくり。

その昔、詳しくは知らないのですがシナリオ文芸運動というのがあり、映像化しなくてもシナリオそのものを、小説と同じ文芸として読み物として扱うべきだということのようでした。

この「シナリオノベル」というジャンルは、シナリオ文芸運動の発想とは違って、本離れをおこしている若い層に、すっと読んでもらって、すぐに映像を浮かべられることで、本の楽しさをわかってもらえる導入になるのではないかと思います。

シナリオは、こんな形にもなるのですね。

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