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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

平和であってこそ

『粋月の異国献立帖 愛は胃袋から』(PHP文芸文庫)

広島

シナリオ・センター会長の小林です。今日は81年目の広島原爆記念日です。広島には世界各国から色々な方がいらして哀悼の意を表してくれています。
ノーベル平和賞を受賞した日本の被団協が、世界で核の脅威が高まっていることもあるのでしょう。お話しを聞きたいというお声が前年の2倍近くになっているそうです。代表委員の田中熙巳さんがノーベル平和賞の授賞式で「核兵器も戦争もない人間社会を」と呼びかけたことは忘れられません。

今日、広島では平和紀念式典が行われました。
もちろん、お上もご出席されました。
で、ナントナント、「我が国は、『非核三原則』を堅持しており、『唯一の戦争被爆国』として、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力をたゆまず続けていく使命を担っています。」なんて言われたのです。
武器は輸出するし、日本維新の会は非核三原則の見直しを叫んでいるし、小泉進次郎防衛大臣は核について「タブーなく議論しなければ」と平気で発言し、非核三原則の見直しをほのめかしているのに。お上は違うのでしょうか。
嘘じゃないですよね、本心ですよね。急に前言を翻したりしないでくださいね。
違っていいのですよ、維新とか小泉とかと一線画してくださいね。
大事なことですよ、この言葉は。言葉の重みをしっかりと心に止めてくださいね。
この気持ちを忘れないでくださいね。亡くなられた方々へ誓って、嘘は言わないでくださいね。
しつこいですけれど、ゼッタイですよ。
唯一の戦争被爆国である日本は、ゼッタイに「非核三原則」は守りましょう。平和憲法を堅持しましょう。皆さん一緒に声をあげていきましょう!

『粋月の異国献立帖 愛は胃袋から』

「待ってました!」
出身作家鷹井伶さんの新しい時代小説シリーズの第1巻が出ました。
『粋月の異国献立帖 愛は胃袋から』(PHP文芸文庫)
11代目将軍家斉の時代の女料理人とオランダ通詞が主人公のバディものです。

上方の料亭「粋月」を料理人として継ぎたい長女の喜久なのだが、性差別を理由に思うようにならない。
そんな時不審火でお店を焼失し、父親で「粋月」の主人を亡くしてしまう。店の権利を父の弟子に奪われた喜久は、江戸へ。
そこで、「オランダ商館長の胃袋を掴め」と将軍直々に言われ途方に暮れる味音痴の通詞聡介と出会い、オランダ人の舌を満足させるべくふたりで頑張り、将軍からお褒めをいただくのだが、上方にいるはずの喜久の妹をたぶらかして夫婦になった父の弟子直治たちの姿を見つけ・・・。

江戸時代の女料理人の話しはいくつかありますが、よくもまあ、鷹井さん、オランダ通詞と女料理人のバディとは、面白い設定にびっくりです。
しかも、将軍の胃袋とか江戸っ子の胃袋とか、そういうありきたりではなく会ったこともみたこともない異国の人、オランダ人の胃袋勝負ですから興味は尽きません。
しかも、主人公のひとりは天文方で生真面目な勉強家のオランダ通詞でかつ味音痴、バリバリ料理にほれ込んでいる女料理人と接点のない人同士を結び付けるというのがとてもうまいです。
また、周りに配する人たちも一癖二癖もキャラが濃い人達で、これで話が面白くなかったらおかしいほどのキャラ達立ちです。
「映像化する時は、聡介の上司作左衛門は、小日向さんがいいなぁ。」なんて思えるほどキャラができています。

読み終わったとたん、2巻目が待ち遠しい、めちゃめちゃ楽しませてもらえた新たなシリーズです。
乗っ取られた「粋月」は?妹の関係は?料理人として喜久は?バディを組んだ二人は?・・・どうなるのか。
次はいつでるんですかぁ、鷹井さん!

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