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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

イチロー選手の名セリフをドラマ的に分析してみたら、やっぱり魅力的だった!

シナリオ・センターの新井です。

イチローの4000本安打は、連日話題になっていますね。個人的には、バレンティンのヤクルト球団ホームラン数新記録の方が、アツいニュースですが、それはさておき・・・イチロー選手から名セリフが、また生まれましたね。

「誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね」

イチロー選手の魅力を、このセリフからドラマ的に分析してみました。

登場人物を魅力的に描くコツは何でしょうか?シナリオ・センターの基礎講座では、「人物の描き方」で必ず取り上げます。ズバリ、憧れ性と共通性という、二つの面を持つことです。

イチロー選手のセリフから、4000本のヒットを打つという偉業を成し遂げ、自分とは異なる次元の人だと誰もが思うわけです。「すごいなぁ~少しでも近づけたらいいな~」、こう思うのが憧れ性です。

一方で、イチロー選手でさえ、8000回以上の悔しい思いをしているというのを知ることで、「そうか、イチローでも失敗したり、うまくいかなかったり確かにするよな。自分と同じなんだ」と思います。これが共通性です。

 

イチロー選手のセリフを聞いて、コンクールやゼミで思うような結果が得られなくても頑張らなきゃ、と思った受講生の方は多いのではないかと思います。私も会見をニュースで聞きながら、失敗の積み重ねの上に成功があるのだなぁと改めて思いました。

こう思うのは、イチロー選手のセリフに憧れ性と共通性があるからです。「4000本打った」と言うだけでは、イチローみたいに頑張ろうとは到底思えません。ですが、「8000回以上悔しい思いをした」と気づかされることで、「そうか、自分も頑張らなきゃ」と思うわけです。

憧れ性だけで、人の気持ちはゆさぶれません。どんなヒーローにも、「自分と同じだ」という共通性がなければいけないのです。そんなことを、イチロー選手の名セリフから改めて考えました。

 

 

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