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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

推しの力

シナリオS1授賞式

ほっこり

シナリオ・センター代表の小林です。年末年始の寒さだそうです。もう12月も半ばですものね。寒さに慣れないせいかやけに寒く感じてしまいます。
昨日はお休みして失礼いたしました。大学の部活の集まりがあり、師走だというのにのんきにお休みさせていただきました。

身も心も寒空の中、久々にほっこりしたニュースに出会いました。
ノーベル平和賞の授賞式のため、ノルウェー・オスロを訪れていた日本被団協の代表団が帰国の途の飛行機の中で受賞を祝うアナウンスをもらい、乗客からは大きな拍手がおくられたそうです。
この機内アナウンスで感銘を受けたのは「これまで生涯をかけて行ってきた、そしてこれからも続けていくであろう貴重な活動に対し深く感謝」というフレーズです。
ただ「おめでとう」とか「お疲れ様」という通り一遍のメッセージではなく、92歳の代表委員の田中熙巳さんを筆頭に、長年苦労されてきたこと、お年を召しても頑張っていらっしゃることへのリスペクトが感じられ、ちょっとウルッときました。
また、オスロの地元高校生への講演では、「被爆者の話は興味深いです。本で読むのもいいけど、経験した人から直接聞くと全然違います。本当に衝撃でした。このメッセージを友達に教えたりして広げていくこと、そして政治家に対しても伝え続けることが大切だと思います」と高校生たちの声に、ちゃんとじかにお話を聴くことで学ぶこと、感じることの大きさを目の当たりにしました。
さて、お上は代表団にお会いした時に、どんな言葉をおかけになるのか、ひどく興味があります。
ちょっと思えば誰でもわかること。原爆の恐ろしさを本当に伝えることができるのは日本だけだということ。
一番、原爆の悲惨さを受け止められるのは、日本のお上であろうと思うのですが、如何に?

推し

余すところわずかな2024年、テレビドラマはそろそろみんな大団円を迎えていますが、出身ライターが執筆された映画が、この12月に軒並み上映です。
根津理香さん「うちの弟どもがすみません」12月6日公開 吉田玲子さん「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」12月13日公開 渡邉 崇さん(脚本・監督),栗田智也さん也さん(原案・脚本)「ありきたりな言葉じゃなくて」12月20日公開 橋本東一さん「カートンムーン」12/23 Nan-na milkにて上映 柚木麻子さん(原作)「私にふさわしいホテル」12月27日公開 坂口理子さん(脚本)「アイスショー『氷艶』」12月29日公開 橋本東一さん「ファンタスマゴリー」12/12 高田馬場ラビネストにて上映 黒岩 勉さん「グランメゾン・パリ」12月30日公開
あと半月のうちに見に行かねばとちょっと焦りますが、テレビ、配信だけでなく映画も皆さんが活躍されていらして、嬉しい限りです。

今日は、シナリオS1グランプリの授賞式。7人の受賞者の方々をお祝いします。
これから、きっと先輩たちのように映画やドラマを担うライターになってくれることでしょう。
コンクールはプロへの登竜門ですが、出身ライターに成って、映画を描けるようになるまではもう少し時間がかかるかもですが、プロになるために必要なことは書き続ける力だけ。
これから先、如何に書き続けられるかが鍵なのです。
受賞者の皆さんには、受賞作で満足することなく、精進を重ねて、プロへの道へ進んでいただけるよう頑張って欲しいです。

受賞者の方々から、担当だった講師、今担当の講師へ御礼の言葉をいただきました。講師冥利に尽きることです。
ですが、技術を教えはしますが、ゼミナール講師の一番の仕事は、皆さんに描き続けてもらうための背中押し(推し)。
「折角の力をここで捨てないで!」と想う気持ちが、皆さんの背中を押し(推し)ます。
シナリオは独りで書きますが、でもそこには一人ではない、色々な手が支えていることを忘れずに、決して投げずに描き続けていただけたら嬉しいのです。

54年間、ひたすら背中を押し続け、700余名の出身ライターが、ドラマに、映画に、アニメに、小説に、ゲームシナリオに、ラジオドラマに、戯曲に、漫画原作に、配信にetcetc・・・現在、大活躍してくれています。
来年55年目、推しにもより力が入ります。

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