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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人間性

はぐれもの(日本文芸社刊)

蛙の面に・・・

シナリオ・センター代表の小林です。ゴールデンウイークが終ったとたん、雪崩のように仕事が覆いかぶさってきます。
今月は、講師面談月間。6月の初めまで毎日3人平均でお話をさせていただき、色々なご意見や要望をいただきます。
来年の55周年に向けて、その先の100年にむけて、よりシナリオを楽しんで描き続けていただけるシナリオ・センターになるために。
人知れずこんな努力もしておりますのです・・・って偉そうに(笑)。
みんなでシナリオを通して、よいコミュニケーションを取り、想像力を広げ、伝える技術を高めていきたいと願っているのです。

だってあまりにも、想像力のない人達が社会を牛耳っているでしょ。
献金を社会貢献といえば国民が納得すると思っている大企業、水俣病患者の意見を聞くと言ってマイクを切る官僚、裏金バンバンの議員たちが仕切る法改正、建設国債をこそっと防衛費に、旧統一教会のことは忘れたふり、裏金エッフェル姉さんはじめあれだけ叩かれた議員たちがゴールデンウイークに公金使って視察etcetc・・・まだまだ色々ありすぎるくらいあるけれど、ともかくも恥じらいも想像力の欠片もない人たちばかりです。
「蛙の面に小便」ってこういう人たちのことを表現するためのものかな。

与党に献金すると社会貢献って「はて?」税金減らさせるために与党に献金しているのは見え見えなのに恥ずかしげもなくよく言える。値上げするな!
本気で社会貢献したいのなら能登の被災地なり、子ども食堂や子育て支援に直接お金を出せばいい、むしろ出すべきでしょ。
こういう人達がどうやったら想像力=他人を想う心を持つことができるのか、きっと無理なんだろうなぁ~。
だったら、せめてみんなやめて欲しいです。
想像力のある政治家、官僚、大企業のトップはいないんかい!!

はぐれもの(日本文芸社)

出身ライターの神尾龍さんのコミックが出ました。神尾さんの72冊目のコミックスです。
「はぐれもの」(日本文芸社刊)
ご病気のため「ラストイニング」「鳳」「Driving Doctor黒咲」などの前作から3年ぶりの単行本出版で、力の入った作品になっています。
神尾さんは、実は上代勉さんのお名前ではアニメ「HUNTER×HUNTER」「遊戯王ARC-V」などのアニメライターとしてもご活躍されており、その力量がコミックスにも表れています。

この「はぐれもの」のキャラクター、設定は意表をついています。
簡単にいうと「兄貴分を殺し服役を終えてでてきた主人公が驚愕の事実を知って動く話」なんですが、まずキャラクターがすごい。
やくざの話に9歳の女の子が主人公拳の相棒の様に出くることも衝撃ですが、しかも彼女こそがこの物語の鍵を握っており、3歳で施設に預けられ行方不明の母親を探すために出所するのを迎えに行くという出だしの設定からして、どう話が転がるのかが見えなくてワクワクします。
自分の父親を殺した相手に「責任とりなさいよ!」と一喝する花のキャラがとてもいいんです。
そこに、主人公拳はもとより、花を探しにきた少年課の女性警察官、花を取り上げた偽医者、思惑を壊されて怒る殺し屋、やくざ、悪徳警官など一人一人のキャラクターがきちんとできていて、誌面から飛び出しそうです。
ラストまで一気読み!!
きっとこの「はぐれもの」二人のコンビはシリーズになると思います。ならなかったらもったいない。
お元気になられた神尾さんは漫画原作を、上代さんはアニメを(笑)、それぞれ活躍していただきたいです。応援しています!!

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