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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

シナリオ回路

はじめちゃん語録

シナリオ・センター代表の小林です。昨日は、5月開講の151期シナリオ作家養成講座の説明会でした。
いつもながら新しい方々の出会いは心躍るものです。
久々に、今期の説明会はオンラインよりも対面(通学)の方が多く、コロナ前の気分になりました。
オンラインで遠方の方と繋がる醍醐味も大好きですが、リアルに対面するというのはなんていうのか~、ぬくもりを感じるというのか、よくわからないけれど、なんだかほんわか気持ちがいいんです。大事にしたいと思います。

毎朝「虎に翼」(NHK)をワクワクしながら見ています。
まだ女性に参政権もない時代に、女性が活躍できるよう頑張ってきた女性たちの話なのに、毎朝デジャブを感じて「はて?」と首を傾げながら。
「はて?」と思いませんか。今も女性の立場って、ほとんど変わりがないと感じませんか。いや、ほぼほぼ変わらない。

主人公の寅子たちの話は、ずいぶん昔の話しのような気がしますが、女性が参政権を得たのは、寅子たちが法律を学べるようになってから10年以上経った戦後昭和21年なのです。
まだ80年も経っていない、しかも男女同権を掲げたアメリカが主体でできた日本憲法から生まれたのです。
道理で、日本の男性たち、社会の考え方、女性に対する想いは変わらないと思いました。アメリカに言われたから仕方がないとしか思っていないのです。
「女性に権利がないのはおかしい、男女同権、同じ人間で、同じ立ち場なのに、私たちは女性に対してなんてひどいことをしてきたのだ」と、日本男性たちが自ら思ってもいないから(特に永田町一帯は)、日本は今も変わらない、変われない。
しかも、男性だけでなく差別発言を繰り返す人として最低な女性議員まで永田町にはいるしね。
昭和21年参政権を得た時の初の衆議院女性議員は39名、令和6年の現在45名。
ちっとも増えていない。おかしくないですか?
現在も、寅子の時代と変わらず戦争まっしぐらへ行こうとしているお上たちを止めるためには女性が頑張るしかないのかも。
めざせ、寅子!朝から元気だせ!

思考回路

女性たちにばかりエールを送るのは差別だそうで・・・そうか、確かにそういう考えも一理ありますね。
女性は差別されている側と決めつけるのもよくない?そうですよね、男性だって弱い立場の人はいらっしゃいますものね。
権力とか組織とか個人とか、なにが良くて何が悪い?何をすればいいのか、何をしてはいけないのか、色々考えると難しい。で、そういうものを整理していくにはどうするのか、感性でものを言うだけでなく、感性を論理的にするにはどうすればいいのか・・・悩みます。
で、いきついたところがシナリオ。
それぞれを理解する思考回路をきちんと作れるのはもしかしたらシナリオではないかと思います。

シナリオは、アクションとリアクションの両方を考えないと成り立ちません。
それには一方的ではなく、アクションを起こす立場で考え、リアクションをする立場でも考えなければなりません。
もし対立するとしたら、相違をきちんと描かなければなりません。
俯瞰でものをみないと描けません。
今のお上たちの発言など聴いていると、リアクションをちっとも考えていない。
相手がどう返すか想像もしていないように見えます。一方的にものを言い続けてきたので「え~、そんなこと言ったら国民は納得しないよ!怒るよ!」というようなことを平気で言っちゃうんですね。

人としてきちんと生きるためにもシナリオ回路を持ちませんか。
俯瞰でものを見る、登場人物一人一人、様々な人に成りきってみる。
そうすれば、自然に色々な視点を持つことができ、自分の考えや想いを上手に伝えていくことができるのです。
面白いドラマを見て、研究してみて下さい。
4月期の連ドラは、いかがでしょう。

 

 

 

 

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