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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

社会の浅さ

三島有紀子監督

想い

シナリオ・センター代表の小林です。今年最大の寒波とかで被災地では建物倒壊の恐れがあるとか、自然はむごいです。
インフラもなかなか復旧できず、やっと電気が通ったところもあるようですが七尾市などの断水は4月まで復旧がかかるとか。
あと3カ月も断水生活を続けなければいけないなんて考えられません。
とはいえ、現場の方は必死にやってくださっているのでしょうから、文句も言えません。けれど、素人考えですが、もっと動員をかけたら早く復旧できるってことはないのでしょうか?
トイレもお風呂もままならないというのは体を壊すだけでなくメンタルもやられるます。
安心できちんと生活できるところへ避難をすればいいかもしれませんが、地元から離れられないご事情もおありでしょうし、暮らしが破壊されるって本当に難しい。
でも、私はいつも思うのですが、避難所は学校、体育館という発想はなくして欲しい、もっと個々がゆったりと過ごせるようにできないことはないと思うのですが。それでなくてもメンタルが弱っていらっしゃるのですから。

そんなつらい生活を強いられている困った人々を尻目に、高級なステーキ店で食事していたと非難を受けているのが林官房長官。
別に美味しいものを食べるなとは言いませんが、陣頭指揮を執るべき人たちが高級ステーキを食べながら災害への意見交換をしていたって言われても、誰もが「被災地のことなど念頭になさそう・・・」と思っても仕方がないことだと思います。
人間性の欠如のように他人を想う気持ちがない方がお上でいることがとってもとってもいやです。

三島監督

今日は、三島有紀子監督がシナリオ・センターに、2月9日から上映される「一月の声に歓びを刻め」のポスターとチラシを持ってきてくださいました。
三島監督は、映画監督だけでなく、ご自分でシナリオも描かれるし、ショートフィルムから、テレビドラマ、ドキュメンタリーなどなど幅広く活躍されています。
アクション映画やミステリーもやりたいとおっしゃる三島監督。でも、アクション映画のオファーはきたことないと。(笑)
なぜかいまだに頭に「女性」がつく監督ではアクションは無理とか思われているのでしょうか、ひとりの監督、シナリオライターですのに、業界って頭かたーいんですね。
視点というのは、性別の違いではなく、ひとりひとりが紡いできた人生、経験、想いから生まれるものだと思います。

「一月の声に歓びを刻め」は、三島監督自身の体験をモチーフに「性への痛み」を北海道洞爺湖、八丈島、大阪堂島を舞台にオムニバスで描いた画期的な映画です。
前田敦子さん、カルセール麻紀さん、哀川翔さんがそれぞれ演じます。
テアトル系で全国ロードショーです。

社会的にも子どもに対する性暴力、性虐待が取り沙汰されていますが、こうした体験がどれだけ深く心を傷つけ、大人になっても決して消えないことを多くの人が知るべきだと思います。

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