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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

想像力

志の輔らくご

志の輔らくご

シナリオ・センター代表の小林です。昨日はお休みをいただき「志の輔らくご in PARCO」を楽しんできました。
何しろチケットを取るのが至難の業の志の輔師匠の落語会、ワクワクしながら飛んでいきました。
15時から3時間たっぷりの志の輔さ~ん!!
志の輔師匠の故郷富山を含む被災地の方々へ、応援の拍手から始まりました。
新作落語を2作と休憩をはさんで古典「しじみ売り」を1作。
新作2作「送別会」と「ももりん」は出身ライターの佐野さんも関わって創られたのだろうなと思いながら笑いまくりました。
落語が大好きで色々な噺家さんの落語をお聴きしますが、落語の笑いって、これでもかっていう感じに笑わせようとしないところが好きなのです。
「笑って!笑って!面白いよね!」と押しまくる新作もありますし、大袈裟に語る方もいらっしゃいますが、志の輔師匠の落語はちょっと違います。
志の輔師匠の噺は、人間の機微のちょっとした齟齬というか、そこから生まれる人間の面白さというかを語られるのです。
佐野さんも一緒に悩んで悩んで、被災地への心配りもしながら創られた新作なのだろうなと、私の性でどんな芝居でもドラマでも裏事情を思ってしまうのですが、落語を聞いている時はそんなこと全く考えることもなくただただのめり込んで聞いていました。
落語は、ひとり語りなのに目の前に情景が、映像を見ているように浮かびます。
「しじみ売り」は、色々な方の噺を聞いていますが、しじみ売りの子どものあかぎれ、しもやけの痛みまで感じました。
誰もが責任を取らない今の社会状況のへの怒りがあるせいでしょうか、いつも以上に心に響いて・・・、で、この人情噺のオチがまたいいんですよ。これこそ落語だなぁと。
志の輔師匠のおかげで、いい誕生日になりました。

歌会始

歌会始を毎年楽しみに見ています。
なんというか、平安時代を思わせるような歌会始の雅な感じが好きです。
節をつけて歌う方、それに合わせて歌う方、のびやかな朗々とした詠み方、歌うと言うらしいのですが、それが好きなのです。
今年は、大学生の小池さんという方が詠まれた「目を瞑り 1分間を祈るとき 皆が小さき平和像なり」
長崎旅行へ行ったときに詠まれたとかで、小池さんの平和への祈りを感じて、私は一番気に入りました。

和歌を詠むには、想像力が大きくものをいいます。
三十一文字からどれだけ広がって伝えられるかというのが大きいかと。
今年のお題は「和」。
被災地の方々が和める日はいったいいつくるのかと思いながら、申し訳ないのですが異空間を楽しんでしまいました。
来年のお題は「夢」、「夢」を語れる時代になって欲しいと祈りたくなります。

それにしても、毎日毎日心はささくれまくります。
想像力の欠片もないお上たち。国民のことなど何も考えていない、考えるどころか想像だにしていない気がします。
立件されても離党だけで議員辞職をしようとしない輩や、被災地で泥まみれになっているわけでもないのに防災服を着ている輩、秘書だの会計責任者が勝手に裏金作りができるはずもないのに責任を押し付けて知らん顔の輩、刷新と声ばかりで己の利だけを考えている輩、社員のことなど考えずに利益と己のポケットだけ膨らませる輩、被災地のことなど気にせずにお祭りばかりしたい輩・・・etcetc

私たちは、創作を通して「社会を見る目」「物事を見る目」「人を見る目」をしっかりと養って、ちゃんと真実を見つめて、自分の想い、考えを伝えていきましょう。

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