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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

大切なこと

加藤正人さんの45年前のノート

シルバーウイーク

シナリオ・センター代表の小林です。今日の表参道は、平日にもかかわらずやけに賑わっています。
タクシーの運転手さんも、今日はどこへいっても人がたくさん出ていると言っていました。
そういえば、シルバーウイーク、今日お休みをとれば木金土日と4連休になるのですね。

どこもかしこも人出で、阪神・オリックスの優勝パレードは100万人の人が沿道でお祝いしたとか。
さすが!すごすぎる!
神戸と大阪での優勝パレード。頑張った選手への声援はとても素晴らしいと思いますが、神戸と大阪での市職員へのお上の対応の差、信じられますか。
大阪市は府市職員2500人をタダ働きさせ、神戸は休日出勤扱いと、この差はなんなのでしょう。
ボランティアは任意です。でも、大阪は役所の職員をどういう風に募集したのでしょう。
もちろん、中には心からボランティアをしたいと願う方もいらっしゃるでしょう。なにしろ、タイガース38年ぶりの日本一ですから。
けれど、大阪の吉村知事は、上に立つ人間としてあまりにも働き手を軽くみている気がします。
万博に巨額なお金をつぎ込むなら、「ボランティアでやります」と職員が言っても、上に立ち人間は、神戸のように休日出勤扱いにすべきです。
しかも平気で、すべてうまくいったような顔をする。
そんな顔をみると、本当に心ない人だと思いました。
ちなみに昨日の「ミソ帳フェス2023」、うちのスタッフは休日出勤です。(笑)
政治家は、心がある人になってもらいたい、私たちは心がある人を選びたいです。
心ある人は政治家にならないのかぁ???

ミソ帳フェス2023

昨日は小春日和の良い天気に恵まれ、「ミソ帳フェス2023」も延べ400名超す方々にご参加いただき、にぎやかな一日を過ごしました。
ありがとうございました。
早くからおいでくださった皆様、入れ替えのお掃除時間にお待たせして失礼いたしました。

当日は、ゲストの講義はもちろんのこと、203教室で「なんでも相談室」、201教室で新井一の講義ビデオを流しつつ、思い出のシナリオやアルバムなどを展示、301教室では昔の台本を貸し出し、204教室では新井一脚本の「雲の上団五郎一座」の映画をエンドレスで回すなど、講座の合間でも楽しんでいただけるようにスタッフが工夫し、久々にお祭り気分を楽しむことができました。
講座のラストは、橋部敦子さん、加藤正人さん、市川南さんのお話しを踏まえて、浅田講師が、プロのライターとして必要なキャラクターづくりの実習を。
対面の方はもちろん、オンラインの方もグループになって他の参加者と交流しあいながら楽しくすごしていただいたようです。

出身ライター橋部敦子さんのお話しは、どのようにドラマの依頼が来るかから始まって、連ドラとして必要なこと、構成や伏線、ご自分が心がけていらっしゃることなどを細かくお話ししてくださいました。
やはり、プロは取材を始めすべてのことに緻密だなと感心しました。
ゼミでは、批評家にならないで、描き続けることが大事だと。
決して筆を折らないでと励ましの言葉をいただきました。
セリフがどうしたらうまくなるかという質問に、橋部さんは、必ず声を出して読まれるのだそうです。
そうすると実際にセリフをしゃべってみると気持ちが通っているか否かがよくわかる。なるほど、橋部さんの描く人物は生きていますもの。

加藤正人さんがシナリオ・センターで学ばれたのは45年も前。
なのに、その時のノートを未だに大事にお持ちで、ぼろぼろになった「シナリオ基礎技術」も。
見せていただいたのですが、ノートにはびっしり講義内容を綺麗に書かれていらっしゃり、新井一講義録そのもの。ゼミでも、自分の作品だけでなく他の方の作品の内容からまわりの感想まで記録されていて・・・。
きっちりと他人の話を聞く、それぞれの意見を聞く姿勢こそが、脚本家加藤正人さんを産んだではと、びっしりと書かれたノートを拝見させていただきながら思いました。
講義では、シナリオに一番大事なものは構成とキャラクターと、とてもわかりやすく講義してくださり、ちょっと新井一を彷彿して、涙が出そうになりました。

市川南プロデューサーは、新井一樹の「シナリオ・センター式物語のつくり方」(日本実業出版)を教本に若手のプロデューサーと勉強会をしてくださったお話しからシナリオの大切さを。絶賛上映中の「ゴジラ-1.0」を基にオリジナルシナリオに求めているものなどプロデューサーとしての視点をお話ししてくださいました。
市川さんは、東宝で若手プロデューサーの研修をさせていただいた時も、率先して一番前で聴講された上、毎回の宿題もだされ、若手を積極的に引っ張ってくださいました。
トップに立つ人はこうでなければいけませんよね。
山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させて見せ、褒めてやらねば人は動かず・・・」なんて格言を思い出しました。

いつも行っているミソ帳倶楽部は1回90分、手軽に聴けて楽しいのですが、まる1日重点的に色々な角度からたくさんの方のお話聞けるのもとてもいいなぁと思いました。
来年もミソ帳フェス、やりたいな。ご感想をお聞かせください。

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