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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人を描く

警視庁捜査一課八係 警部補 原麻希 グリーン・ファントム(宝島社文庫刊)

深呼吸

シナリオ・センター代表の小林です。いやいや、他人に気を付けてねと言っておきながら、風邪をいただきました。
金曜日はそのため早退させていただいて・・・。事務局には妊婦さんもおりますので、うつしてはいけませんしね。
とはいえ、熱は全くなく、咳と鼻水だけなのですが、咳をすると喉と胸が痛み、鼻水は留めなく流れて、案外しんどく、耳鼻科にいって薬を貰い、ひたすら寝てました。寝られるんですよね、これが。(笑)
ここ何年も、コロナになってからは特に注意していたせいか、風邪などひいたこともなかったので、事務局スタッフにも驚かれてしまいました。鬼の霍乱。
ちょっと気が緩んだのかなぁ、どうぞ皆様もお気を付けください。油断大敵です。

先週の土曜日、テレビの「ハモネプ2023決勝」に友人の息子が出るというので拝見しました。アカペラで、綺麗にはもるって、素晴らしい。大学生の伸びやかな声に感動、心が洗われるようでした。
耳が聴こえなくなってから音楽とは遠ざかっていたのに、とても気持ちの良いひとときでした。

音楽もそうなのですが、なんだか最近とみに、絵画鑑賞とか、歌舞伎、文楽、落語、映画とか芝居とかやたら行きたいのです。
そういえば、先月、朝日新聞の「折々のことば」に「芸術は生活を飾る花、余裕があって初めて生まれるものと考えている人が多いけれど、それは逆。芸術は生活の根なのです。吉田秀和」と。
なるほど。世の中がろくでもなさすぎて、イライラすることが多いし、天候も地震も不安だし、生活の根が揺るがされそうだから、渇望してしまうのかもですね。
あら、本日、岸田のお坊ちゃまが秘書官辞任?更迭されたとか。ちょっと喉の通りがよくなったみたいな気がする。ゴホン!

警視庁捜査一課八係 警部補 原麻希 グリーン・ファントム

出身作家吉川英梨さんの新刊が出ました。
「警視庁捜査一課八係 警部補 原麻希 グリーン・ファントム」
ご存じ女性捜査官原麻希シリーズ13作目。2011年の1作目の「アゲハ 女性秘匿捜査官原麻希」から始まって12年経ったのですね。
階級が上がる都度、事件は変わっていくので、これがまた面白いのです。
主人公原麻希は秘匿捜査官から、女性犯罪捜査班警部補、捜査一課の13係から、今は捜査一課八係へと昇進していきます。
このシリーズの最大の面白さは2つあります。
一つは、原麻希が歳をとっていくこと。独身から子供を産んで子育てをしている、13作目では娘は受験を控えた高校生なんです。この警察官として、人間としての年輪がいいんですね。
もう一つは、常に女性目線なんです。もちろん、ある意味のスーパーウーマンとしても、妻として、母としての劇的変化がありなのですけれど、原麻希の視点は一貫してぶれていないんです。
そして、原麻希を取り巻く部下や同僚、上司の魅力。最強の布陣です。
だから、10年以上のシリーズなのに、原麻希の魅力は変わらないのだと思います。ずーっと追っかけてしまうのですよね。
私も実はその一人で、1作目の時は、吉川さんがシナリオ・センターの出身とは存じませんでした。何気に面白そうだなぁと書店で手に取ったのが始まり。
それからは、いつ出るのか、次はいつかと心待ちにするようになったのです。
今回は、犬、ケンネルの不法投棄や保護犬などの話が中心となっているので、これまたいつも以上に心惹かれて、一気呵成に読んでしまいました。
それにしても吉川さん、いくつシリーズをもっているのというくらいたくさんお持ちで、その上、子育てをしながら、幾つものシリーズを同時進行していらっしゃるという、原麻希以上にすごい方です。
13作目、是非楽しんでください。私は14作目を今から楽しみに待っています。

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