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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

やさしくありたい

魅力ある人物とは

子育て

シナリオ・センター代表の小林です。毎朝国会中継を見ていると、朝からやる気を失ってしまいそうで、横目でしか見ないようにしています。(笑)
色々な考え、意見があっていいと思いますし、夫々考えて考えていらっしゃるのだとは思っています。
でも、やはり遠山の金さんみたいに庶民の生活を味合わっていない方は、どれだけ人を傷つけているかがわからないのでしょうか。
裕福な家で育パパもしなかった方が、さも子育てをしてきて、わかっているようなことを言う、気恥しくないのかなぁと朝からげんなり・・・。
子育てって育休の間で終わるんじゃない、一生続くことは、ご自分の御子息を今でも育児中の方ならお分かりだと思うのですが(笑)
なんか「罠の戦争」(関テレ)をみているみたい。(笑)あ、こちらはとても面白いです、ドラマは。

社会そのものが母親に依存しないで、全員で子どもを育てる社会しないと、子どもは産めないし、育てることもできないし、将来に夢を持つことなんて到底できません。
また、「子どものことを考える」というと黄門様の印籠みたいにいいことのように思われるかもしれませんが、子供がいらっしゃらない方やできない方への配慮も大事です。
私は一応2人育てました。
大学卒業後一度も中断せずに仕事ができたのは、仕事環境も含め、ワンオペではなく、両親、保育園の先生、近所のおじさんおばさん、ママ友、友人、仕事仲間など等様々な方の力をお借りできたからです。
どれだけの人が関わって子育てができるものなのか、お上はわかっているのでしょうか。
ご存じでしょうか。
保育園で子どもが熱を出したら、お迎えの連絡は母親にです。父親ではありません。
これを当たり前と捉える限り、子育て支援などわかったようなことを言ってくれるなと思う私です。

おもやり

昨日は、石井ふく子プロデューサーのお話を載せさせていただきました。
石井さんのおっしゃるように、ドラマとは「人間を描くこと」
新井は口を酸っぱくして言い続けてきたのですが、どうしても、面白いドラマを創ろうと思うばかりにストーリーにこだわって、ストーリー作りに走ってしまう方が多いんですね。
そりゃあ、ストーリーがなければドラマは描けませんが、でも、ストーリーに囚われすぎると予定調和になったつまらないドラマになってしまいます。
ストーリーはあくまで筋ですから、そこに人の心はのっていません。「これこれこういうお話し」というだけです。
ドラマは、簡単に言うと人物と背景でストーリーが語られます。
とすれば、何が一番大事か。
登場人物の魅力につきます。
観客は、登場人物に感情移入するから、泣いたり笑ったりできるのです。
人物を描くにはキャラクターをしっかり作れといわれます。その技術は講座でもお教えしていますが、技術だけではなく、やはりそこに作者の心が重要になります。

新井は思いやりがなければ、シナリオ書きになれないとまで豪語しています。
新井一のシナリオライターの条件の一番は「おもいやり」。
人間を描くドラマには、人間のことが大好きな人が適しているというのです。
出身ライターの岡田恵和さんもライターの必須条件として「人間が好きで興味があること」とおっしゃっています。
尽きせぬ人間への興味は、魅力的な登場人物を作り上げる原動力です。
人が好きだと常に他人に関心を持つわけですから、当然様々なキャラクターを知ることができます。
みんな違ってみんないいのですから。

コロナ禍で人と人のふれあいが少なくなったせいでしょうか。殺伐したニュースが増えています。
こういう時だからこそ、愛情を持って人と接していきたいし、心を寄せて他人のことを考えて欲しいです。

田中和次朗脚本・監督の「ひみつのなっちゃん」、なんとなんと2月4日土曜日に「大ヒット御礼舞台挨拶」が丸の内東映で行われることになりました。
当日は、滝藤さん、渡部さんに、トラック運転手を演じてくださった純烈の岩永さん、そして死人役なっちゃんのカンニング竹山さんが登壇するそうです。
ここまでこれたのも、皆様の応援のおかげです。
本当に本当にありがとうございました。
まだまだ続きますので、今後ともよろしくお力添えください。

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