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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

大人ってなーに

「12歳までに身につけたいルール・マナーの超きほん」(朝日新聞出版刊)

忘れん坊

シナリオ・センター代表の小林です。最強寒波はしっかりと居座っているようで、全国各地で電車に閉じ込められたり、渋滞、立ち往生など等を起こし、困らせています。
10年に一度の最強の・・・といわれていますが、10年前はどうしていたのでしょう。
モリカケサクラ、旧統一教会、東京五輪に政治資金の不正、人種差別発言など等たくさん問題が起こっても「のど元過ぎれば熱さを忘れる」のは日本人の特質?
しっかりと記録して、過去をきちんと見つめて、反省するべきところは反省して、直すところは直し、前へ進んでいきたいものです。
それにしても、最近の日本人はおとなしいですよね。ろくでもないお上にずいぶんと馬鹿にされ虐げられているというのに。
フランスでは年金支給年齢62歳から64歳へ引き上げで110万人のデモが起きているのに、日本は高齢者集団自決の道まっしぐらって感じだし、戦争に追いやられてもまたまた「お国のため」とか言っちゃうんでしょうね。
色々な考えや想いがあるのは当たり前。
だからこそ、自分はどう思うか、どう考えているかはとても大事なことだと思うのです。
その想いを伝えて欲しいのです。私みたいに年がら年中怒っていなくてもいいですから(笑)

あ、心配ごとが、またひとつ。奈良の丸山古墳で「古墳時代の金属器の最高傑作」ではないかといわれる「盾形銅鏡」と「蛇行剣」が出土したのだそうです。
国宝級のものだそうですが、ちゃんと保存できるのかと。
なにせ、国宝の保存にお金を出さず、使いものにならない払い下げ武器にお金を出して平気な国ですからね。価値がわかるのかなぁ。
またまた日本のお役所の文化程度が試されます。

12歳までに身につけたいルール・マナーの超きほん

出身ライターの石川あさみさんが本文と漫画原作を担当された「12歳までに身につけたいルール・マナーの超きほん」(朝日新聞出版刊)が出版されました。
魔法使いの女の子ルルを主人公に、人間界のマナーやルールを知らないルルが様々な失敗やマナー違反を繰り返しながら、人間の友達と仲よくなっていく姿を漫画で描いています。
何も知らないルルが起こす問題をきっかけに、友達どうしで大切なマナーってなんだろう?どうすれば気持ちよく友だちと付き合える?など、それぞれが考える仕組みになっています。
こうしなければならないという道徳本ではなく、最低のマナーやルールを通して、必要性を考え、自分たちで確認をしていくというものです。
この監修に当たっているのは、現代礼法研究所の岩下宣子さんと筑波大学付属小学校の梅澤真一さん。
「マナーは、相手の立場、相手の気持ちになって考え、自分も周りもハッピーになるように考えること」だと岩下さん。
「ルールはなぜあるのか、自分の頭で考え、ルールの意味を理解して行動することが大切」と梅澤さん。
そうしたテーマで作られたこの本は、12歳の子どもたちが、自分の頭で考え、どうすることでみんながハッピーになれるかを考える本です。
ラストに「おうちのかたへ」への提言があります。すごく大事なところです。
子どもが社会や学校の決まりに疑問を感じたら、ルールだからマナーだからと一方的な理解を強要するのではなく、子どもと一緒に「なぜそう感じたのか」を聞き、子どもと一緒に考え、大人たちが子どもたちに恥ずかしくない行動を心がけてと。
大人が問われます。

シナリオ・センターで行っているキッズシナリオ「考える部屋」でも、子どもたちの驚くような発想、考え方にびっくりさせられます。
子どもだってちゃんと人格があり、子どもなりに考えたり想ったりしているのです。もしかしたら大人以上かも。
この本は、子どもに読んでもらうことも大事ですが、大人も一緒に読んで欲しいです。
いや、むしろすべての大人が読んで、しっかりと捉えたら社会はもっと良くなるのではと思いました。ルール嫌いの私が思うくらいですから。(笑)
大人の方、ご一読を!

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