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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

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2011歌会始

シナリオ・センター代表の小林です。1月の毎日は矢のごとく過ぎていきます。
昨日一つ歳を取りました。年が明けるとすぐに歳をとるせいで、あれもこれも伝えなきゃって思っちゃって焦ってしまっているせいかもしれません。
自分が何を伝えたいか、あれもこれも腹立つ毎日に、あれもこれも言いたいと混乱の極みですので、それをきちんと整えて、今年はわかりやすくお伝えできるように精進しようとは思っているのですが・・・。

昨日、歌会始のことを書きましたが、なんとNHK朝ドラ「舞いあがれ!」のメインライターの桑原亮子さんが、2011年の歌会始の入選10人のお一人だったと知りました。すごい!

朝ドラ「舞いあがれ!」の主人公舞の幼馴染の貴司は、古書店の店主八木の影響で短歌を創り始めるんです。
そして、歌人を目指して放浪する貴司から、なにか困ったときには、必ず舞に一首届き、その時の舞の心情を巧みに励ましくれる短歌。ドラマを盛り上げます。
どなたか歌人の方が創られているのかなぁと思ったら、桑原さんが創られている、なるほど、合点がいきました。
桑原さん自身、歌人でいらした。
俵万智さんが「舞いあがれ!」の短歌を毎回絶賛されているというニュースを聞いて、なるほどと思いました。
ちなみに、桑原さんが入っていらっしゃる短歌の会の方は、私と反対に桑原さんがドラマを描いていることにびっくりされたそうです。(笑)

パイロットの道から工場再建の道を歩くと知った貴司が舞へ贈った一首(朝ドラ「舞いあがれ!」から)
「君が行く 新たな道を 照らすように 千億の星に 頼んでおいた」

桑原さんが創られた2011年の歌会始のお題は「葉」
「霜ひかる 朴葉拾いて 見渡せば 散りしものらへ 陽の射す時刻」

どちらの歌も、桑原さんの人を想うやさしさがにじみ出ていて、歌集を詠ませていただきたくなりました。
ドラマとともにこれからの貴司君の短歌が楽しみです。

ディテール

新井一が、その昔「エンタテイメントと芸術性というのは、水と油みたいな関係ですが、これをうまく混ぜ合わせると素晴らしい作品になります。」と言っていました。
ちょっと意味合いは違うかもしれませんが、桑原さんの「舞いあがれ!」をご覧になってみると、短歌とドラマの融合性が感じられます。
先の展開は全く存じませんけれど、なんか貴司君と舞ちゃんが恋人同士になればいいなぁと・・・私は。赤楚君ファンだということもありますが。(笑)
だってね、彼が一番舞ちゃんの性格を知っていることがにじみでている、あの短歌、絶妙ですもの。
しかも、桑原さんの脚本のうまいのは、はがきだけで貴司君は出さない。だから、私は、もしかしたらって期待させられちゃうのです。(笑)

ドラマを支えているのは、ディテールだと新井は口を酸っぱくして言っています。
元来、ドラマというものは説明ではなく、場所と時間と人物および人物相互間の感情を出すものです。
ただ「思っている」という抽象的表現ではなく、具象にしなくてはいけません。
その具象をどのように描くかがドラマを面白くするかどうかにかかってくるのです。
例えば、電話をかけるシーン。電話をかける○○ではなく、どういう風に電話をかけているか、それが描写で、その具象的表現が、作品を面白くするかしないかを決定づけるのです。

1/24・31(火)と2回行う『テレ朝対策!ラブストーリーはここをおさえろ』では、そんなディテールのうまい作り方がきっとわかると思います。
だって、恋愛こそ、理論では割り切れない、論理的ではないものですからね。

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