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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

涙いろいろ

小説すばる4月号 表紙

無策

シナリオ・センター代表の小林です。なんと寒い。雪も降った表参道。身も心も寒いです。
電力が足りないので停電もあると・・・この国の危機管理のなさに驚きます。
この寒さで電気を止めるってあり得る?
なんでも、下々に我慢させればいいだけと思っているのでしょう。文句を言わない国民性にあぐらをかいているのではないでしょうか。
私たちは怒るべきだと思います。
海外への支援も大事です。国内でも困っている人たちがいます。
なにをどのように分配すべきかということは難しいことかとは思いますが、少なくともお上は自分の国の人々の貧困は恥じるべきなのです。
民間のボランティアが盛んです。これを恥ずべきことだと思わないお上たちに唖然とします。
確か高市議員だったでしょうか。子ども食堂やフードバンクに支援すると大きな顔をされたのは。
子ども食堂が増えたのは、貧しい人たちが増えたのは、国が何もしないからです。
支援ではなく子ども食堂などしなくていいようにするのが、お上の役目だということをすっかり忘れている・・・いや知らないのでは。
本末転倒な考え方を彼女だけでなく、お上に携わる人はみんな持っているのでしょう。
お上の無策が、様々な危機を産んでいることを、お上に使える方が何をすればいいかということを、どうやったらわかってもらえるのだろうと、震える心で想う毎日です。

今日の22:00~22:44 NHK総合で「第45回創作テレビドラマ大賞受賞作・家出娘」が放映されます。
残念ながらセンター受講生の作品ではありませんが、いいものはいいです。受賞作は是非見てください。応募への足掛かりとなります。
しかも、なぜか出身ライターの梶本恵美さんが出演をされるそうです。お楽しみに。

桜のような僕の恋人

小説すばるを買ったら、出身ライターの宇山佳佑さんとSexyZoneの中島健人さんの対談がにぎやかに表紙を飾っていて、びっくり。
久々に、宇山さんのお顔を拝見し、とても懐かしく、お元気に活躍されている姿を頼もしく思いました。
宇山さんは、「スイッチガール」で脚本家としてデビューされて、映画「信長協奏曲」やご自身原作の「今夜、ロマンス劇場で」(映画)などの脚本を手がけていらっしゃいますが、今や恋愛小説の旗手として大活躍されています。
「桜のような僕の恋人」「今夜ロマンス劇場で」「君にささやかな奇蹟を」「この恋は世界で一番美しい雨」「恋に焦がれたブルー」そして、3月14日発売の新刊「ひまわりは恋の形」とタイトルだけでも、ズキューンと胸に刺さる恋愛小説の数々。

小説すばるの特集は、宇山さんの小説「桜のような僕の恋人」がNetflixで映画化されたので、主演の中島健人さんとの対談なりました。
宇山さんがセンターに通われていた時は、よくお喋りをしていたのですが、恋愛小説を書かれるなんて夢にも思いませんでした。
確か、ラブコメみたいのがお得意だったのではないでしょうか。
対談で、宇山さんは「人生は愛と仕事ですから。ちょっときざな言い方になりますけど、仕事はしなくちゃいけないところもありますが、恋愛はしちゃうものだと思うんです。
そういう意味では誰もが自然とするもの。求めるものなので、誰かを好きになるという根源的なものに触れられている部分が、恋愛の魅力なんだと思いますね。」
なるほど、宇山さんが恋愛小説で読者を魅了する意味が分かりました。
宇山さんはキャラクターの描き方が素晴らしく、だから感情移入しやすい、これはシナリオから学んだものではないかと思います。
おばあさんの私でも、思わずドキドキして涙しちゃうのは、「誰かを好きになる根源的なもの」を自然と押さえていらっしゃるから。
今月発売の「ひまわりは恋の形」は、まだ拝読していませんが、楽しみに宇山ワールドに浸りたいと思います。
もちろん、映画も拝見します。
脚本家と小説家の二足の草鞋を楽しんで、次回作でもまた泣かせてください。
この殺伐たる世の中の憂さをしばし忘れされてくれることでしょう。恋愛で流す涙は、気持ちをきれいにします。是非、おすすめです。

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