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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

史実

「わたしのお殿さま」(角川文庫刊)

そろそろ

シナリオ・センター代表の小林です。内閣支持率がまたまた落ちたそうです。
26・9%、日経で33%、9ポイントも落ちたのだそうです。
「減税するって言ったじゃん!」「給付もしてあげるって言ったのに~!」とお上は言いたいかもしれませんけれど、減税すら56%人が評価していないんですね。そのわけがおわかりでしょうか。
10年以上国民を舐めきってきたお上も、そろそろ反省してもらいたいですね。
延々と民を舐めきってきたお上は、誰もが「やってあ・げ・た」のにって考えしかなく、やりたい放題でやってきたので、もう何が正しくて、自分達は何をするべきなのか、理解不能になっているのではないでしょうか。人権侵害さえ理解できない。
減税も給付もいかにもお慈悲のように言うけれど、国のお金は、なけなしの働きから納めた税金だということをご存じでしょうか。あなたのお金ではない!!
あなたたちの給与は誰からもらっていると思っているのでしょうか。私たちからですよ。
憲法改正などあなたは言ってはいけない立場、違憲だということも知らないのでしょうか。憲法はお上を縛るためにあるのですから。
国民は、わずか2万円を目の前にちらつかせれば食いつてきたし、悪事を尽くしてもしばらく黙っていれば忘れてくれるし、文句をいっても行動にはゼッタイでてこないと思っていらっしゃるのでしょうね。
自分たちは特権階級で、何をやっても許される、何をしても罪にならない、逃げられるって思っていらっしゃるのでしょうね。
9人に1人の子どもが満足に3食食べられないのに、子ども食堂へ行ってカレーがうまいと平気で言えて、朝からろくでもない話をするのに高いホテルの朝食を食べちゃう人たちですものね。
でもね、国民にも我慢の限界というものがあるのです。
そろそろいきますよ、そろそろ・・・。エーと、こういう時は「首を洗って待ってろ!」とかいうセリフが向いているのかな?(笑)

わたしのお殿さま

出身ライターの鷹井伶さんの最新作が出ました。
「わたしのお殿さま」(角川文庫刊)
新しいシリーズの始まりです。
タイトルでおわかりのように、今作はなんとなんと鷹井さん始めての恋愛もの(?)時代小説です。

主人公は、刀鍛冶の家に生まれ後継者として、男として育てられてきた美禰は16歳になった。
自分の境遇は当たり前だと思い、祖父月国の刀に魅せられながら、刀鍛冶の修行に励んでいた。
七夕祭りの最中、熊に襲われ、間一髪のところで「鬼っ子」と呼ばれる配流された将軍の弟松平忠輝に助けられる。
徳川嫌いの月国だが忠輝には心を許しており、忠輝のために刀を創るという。美禰は、忠輝の人柄に惹かれ始め、女性として目覚め始める。
だが、弟を亡き者したい将軍の命を受け柳生一族が襲ってくる。

ラブストーリーなのですが、男として育てられ、両親はなく祖父と大叔母に育てられた美禰の成長の変化がとても興味深く、どのように育っていくのかがシリーズとして大きく育っていく要因でもあると思います。
まだ女としての自覚のない美禰が忠輝への自分の気持ちが掴めず悩むところが愛らしく、相変わらず鷹井さんのキャラクターづくりのうまさに感心します。

第一作は、二人の出会いと忠輝の境遇を描いて、この続きを早く読みたい気持ちにさせられました。
実在の人物を中心に描く難しさは、時代小説の難しさでかつ面白さだと思います。
忠輝は、家康の長男信康に似ていたから家康に嫌われたとか、粗暴で部下を切り殺したとか、家康や秀忠の言いつけをきかない男であったとも言われています。
このお話しでは、忠輝は見目麗しい好青年で、武芸にも笛にもたけ、部下思いのやさしく、頭が切れる故に、秀忠に恐れられた人物になっています。
歴史上の実在の人物を描く時は、どこをとるかということだと思うのです。
ただ、小説だからと言って、歴史(事実)があるゆえにすべてフィクションにはできないものです。
鷹井さんは、「海外との交易に興味を示し、武術を好むと同時に茶道、絵画、薬学に通じた文化人でもある」という歴史的に認められている忠輝のキャラクター、家康から贈られた信長、秀吉から譲りうけた「野可勢」という笛を使って家康に愛されていた忠輝という、歴史的には描かれない部分のお話を創り上げていきます。忠輝は92歳まで生きていますから、大河小説になりそうですね。
そこが、時代小説の面白さです。
歴史から逸脱はしないが、歴史に隠れている部分、また視点を変えてみることによって表れてくるものをどう見せていくか、作者の腕の見せどころです。
大河ドラマでもおわかりになるように、だからこそ面白くみることができるのですね。
「わたしのお殿さま」は美禰と忠輝の恋を中心に、襲い来る柳生一族の闘いが展開してくると思うのですが、最後の方に出てきた柳生十兵衛がどう動くのか、これから伊勢で共に暮らすふたりはどうなるのか、目が離せない展開になりそうです。

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