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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

生きるって

例え教室にこれなくても

ワクチン

シナリオ・センター代表の小林です。大気が安定していないとかで、変なお天気の東京です。それでも、ちょっと涼しいのがありがたいです。
のけっから、私事で恐縮ですが、昨日ワクチン打ってきました。
本当はワクチンを打ちたくない私、打てなきゃいいなと思いながら予約の電話を。
ありがたいことに千代田区は1回でつながり、とても親切に対応してくださって2回目まで通しで予約もでき、あまりのスムーズさに打ちたくないと言えないまま、ただただお礼を言って電話を切りました。(笑)
で、昨日接種。椅子に座っていると、動く椅子にのったお医者様や看護師さんが、流れるように次々と打っていき、打ち終わった人に看護師さんが問診表をみて「小林さんは15分で大丈夫ですから11時18分までこのまま座っていてください。何かおかしくなったらすぐに声かけて下さいね」と。
その流れるような効率的な動きに、ものの30分ですべてが終わり、ニュースとはずいぶん違うものだと感心しました。
自治体によるのか、接種会場によるのか知りませんが、色々違うようですね。
注射自体は痛くもなく、打った途端にお腹がすき、お昼ご飯で頭がいっぱいになりました。(笑)おひとり様ランチして、出社。
腕は時間が経つにつれ、痛重くなってきたので、友人推奨のロキソニンテープを貼って凌いだら、今日は嘘のように何でもありません。
ま、先に接種した連れ合いなどは1回目も2回目も全く副反応なし。
熱が出たり、腕が上がらなかったり重い方も亡くなった方もいらっしゃるし、本当のところはわかりませんが、若い方は重いとかを聴くと、今の状態は一種の治験状態ですから、接種自体は各々で考えた方がよいと思いました。
世界的治験が成功していると信じたい気持ちでいっぱいです。

東京オリンピックの名誉総裁である天皇陛下が「国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大に繋がらないか、ご懸念されている、心配であると拝察している」との宮内庁長官の談話に、官房長官は「宮内庁長官自身の意見だ」と言い切っちゃって、本当に日本のお上連中は、真のお上の言葉でさえ耳を貸そうとしないのだなぁと思いました。
ま、天皇の一声で変わっても、それはそれで怖いですけれど・・・。

知の巨人と言われた立花隆さんも亡くなられたという報に、ここ1,2年の間の知性の劣化が激しいと感じています。
知の最低限である他人の意見を聴く、他人に伝わるように話すとか、物事をとことん突き詰めて考えるとか、違った意見に耳を傾けるとか・・・そんなことすらできていない気がします。
他人に自分の想いを伝えようとするならば、ただただ言いつのればいいものではありません。
もちろん、まともに話さないなどは論外です。
他人に理解してもらうためには、相手の気持ちや立場、考えを、自分自身も理解することに務めなくてはなりません。
ドラマは、葛藤・対立・相克を描くことです。
対立というのは、違う意見のぶつかり合いですよね。
それを描くには、どちらもある意味の正論(視聴者がどっちの意見もわかる)でなくては対立が際立ちません。それゆえに葛藤するわけですから。
どちらもなるほど思うように書くには、どちらの意見も作者自身が納得できていなくてはならないわけで、その上でどう自分の考えを伝えるか方法を考えるのです。
小さな感情の上での小競り合いでも同じです。
面白いドラマは、片方だけが正義ではありえませんものね。
こういうものの捉え方ができるのがシナリオの素晴らしいところだと思います。
ああ、またまた、日本中に広めたくなってきました。

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