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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

気持

ドラマ誌5月号

日本人

シナリオ・センター代表の小林です。今日もまた、東京感染者667人、大阪1209人、なんとも嫌な雰囲気です。
そんな事態の現在、「緊急事態宣言を出しても病床は増えないから、出しても出さなくても」と厚労相が言ってしまうって、驚きます。
コロナが発症してから1年、今まで病床の確保をどう考え、どう準備したのでしょう。
危機管理のへちまもなく、最悪のシナリオを描くことを全くしない、想定すらしていないお上の思考には、とてもついていけません。

ところが、これって、どうも日本人の特質らしいです。あ、特にお上のです。
本当かどうかはわかりませんが、江戸末期黒船が来た時も、実は前からオランダやポルトガルから来ることを聞いていて、知っていたのに、わかっていたのに、どうにもできないからほっておいて、何とかなるだろうと思っていた。実際に浦賀に黒船が現れて大慌てとなったそうなのです。まさに今と同じ。
ドラマ誌5月号に、出身ライター山本むつみさんがエッセーで「伝馬町の牢が火災に遭った時に、囚人たちをいったん解き放つ「牢払い」という制度があった。3日以内に自主的に牢に戻れば、罪一等を減じてもらえるというもので、『人命を尊重した仁政』といえなくもない。しかし、この寛容な措置がなぜ可能だったかといえば、よそ者や異質なものを排除する相互監視社会では、脱獄囚が逃げ延びることなど、まず不可能だったからだ。」という江戸時代の状況を書かれていらして、お~、自粛警察や見回り隊、庶民は庶民で今と同じなのだと、またまた感じ入りました。
山本むつみさんは、ドラマ「小吉の女房」(BSプレミアム・金曜日20時から)の中で、同調圧力とかジェンダーギャップ、時代の転換期の混乱とか今も続くテーマを笑いもタップリ取り入れながら時代劇でみせてくださるそうです。
色々な話を総合すると、異質なもの排除の気風や事なかれ主義は、日本人のDNA(?)なのでしょうか。
そんな悲しいDNA論では、片付けたくはありませんし、信じたくありませんから、広い視野を持って、他人を想う心を持っていることを、世界中に知らしめていきたいと心から願います。

ドラマ誌5月号は、山本むつみさんの連載エッセイ「焼け石に水の泡」のほかに、出身ライター八津弘幸さんのNHK朝ドラ「おちょやん」のシナリオ掲載、シナリオ・センターの足立聡さんの「創作ラジオドラマ大賞」受賞作が掲載されています。是非ともお読みください。

クロシンリ

出身ライターの吹野剛史さんが、4月22日から関西テレビとBSフジで放映される「クロシンリ~彼女が教える禁断の心理術~」(4/22より毎週木曜日・0:25~55・全8回)のポスターを持っておいでくださいました。
吹野さんは、19歳で受講されて以来25年のお付き合いです。
すっかり大人になられた今も、どうも昔のイメージが抜けません。(笑)
若い時は言いたい放題の感想を言って、同じゼミの人を怒らせたりとやんちゃな方でしたが、出身ライターになってもことあるごとにお顔出しくださって、近況を報告してくださっています。

新作の「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術~」は、吹野さんのオリジナル連ドラで、ブラック心理術を利用して相手の心を翻弄するミステリアスな女クロノサキに弄ばされる人々をブラックユーモア満載の痛快サスペンスドラマです。
主人公のクロノサキは、乃木坂46の久保史緒里さんが演じられ、ファンに知られたらポスターは争奪戦になりそうですね。

吹野さん「大塚さんに(ライターズバンクの元担当)に見てもらいたいので、知らせてください」と。
もうやめている担当のことも忘れずにいて下さることがとても嬉しく、早速知らせようと思っています。きっと、大塚もウルウルしちゃうでしょう。

18日日曜日は、142期シナリオ作家養成講座の無料説明会です。
ここからまた、新しい出会いが生まれて、長いお付き合いをさせていただけることと信じて、日曜日を楽しみにしています。

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