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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人間

Eggs 選ばれたい私たち 新聞記事(4/9朝日新聞)

快挙

シナリオ・センター代表の小林です。今日から東京は「まん延防止重点措置」に入りました。
午後8時で飲食の営業はやめないと見回り隊って、訳のわからない人が来るらしいくらいしか頭に残っていませんが、どうしたいのでしょうか。
小池さん「ゴールデンウイークは今年も出かけるのは諦めてね!」っとか言いつつ、奈良の友人からきた聖火リレーの動画をみたら、観客は結構密ですよ、大丈夫?
オリンピック開催?経済回せ?大阪は医療崩壊?まったくよくわかりません。

そんな中、すごーい快挙。日曜日の深夜に異例の高視聴率とか。
マスターズトーナメント、日本人初のメジャー制覇、松山英樹さん、やりました。
ゴルフ狂いの我が連れ合い、朝も早よからというか、深夜というか、ずーっと見ていました。
後半が大変だったようですが、なんせ目出度い、うれしいニュースです。
実のところ、もちろんすごいことで、嬉しいですが、私はテニスをしているくせに、スポーツの勝ち負けに興味がありません。
「誰かが勝ったら誰かが負けるに決まっているから。」という私を、いつも連れ合いはバカにするけれど、みんな頑張っているんだからみんな勝たせてあげたいじゃないですか。(笑)
連れ合い曰く、こういう精神だから、シナリオ・センターはもうからないそうです。すみません、軟弱な精神で。
うっとおしい時だからこそ、喜びもひとしおですし、気分も上がります。
桜花賞では白馬が優勝したとかで、白馬が勝つって珍しいことなのだそうですね。
なんか明るい兆しがみえるような、ちょっと春めいた気分になりませんか。

Eggs 選ばれたい私たち

週末の朝日新聞に、出身ライターの川崎僚監督の初の長編映画「Eggs 選ばれたい私たち」が大きくとりあげられていました。
エッグドナー(卵子提供者)を題材に社会が求める女性像と自己の狭間で揺れ動く女性たちの本音を描いた映画として、紹介されています。
「女性が絶対立ち向かわないといけない問題なのに、タブー視されている。男性にもリアルを知ってほしいし、それが理解への第一歩になる」と川崎監督。
卵子提供、生理ナプキン、レスビアン、結婚、母性、仕事、今世の中で様々な形で問題になっていることを優しい目線で取り上げたこの作品、先の見えない、昔ながらの考えや慣習などに立ち向かっています。

女性問題って、川崎監督が、僚という名前にしていることが今の世の中を物語っています。
川崎監督の本名は僚子さん。
「最初は男性になめられたくなくて男っぽくしたんですけれど、、今は性別で私を区切らないで、作品で評価してほしいという気持ちを込めてこの名前で活動しています。」川崎監督。
これをとり上げられる自体も問題点のひとつなのですけどね。

男性監督とは言わないのに、女性だと女性監督と言われます。
昔、シナリオ・センターから「サスペンスの女王」と言われる坂上かつえさんらがライターとして出た時、「主婦ライター」って言われましたしね。
おかしいと思いませんか。
そういえば、どなたかが私を紹介してくださるときに「シナリオ・センターの女社長の小林さん」といわれることが多々あります。
もちろん大人の私は「見りゃ、女だってわかるでしょうに。」なんてこと、おくびにも出さずに、にっこりしますが(笑)、平塚らいてうの時代からちっとも変わらないのです、男性の意識は。
川崎僚監督は、常に女性の問題を取り上げた映画を創られています。しっかりと応援していきたいと思っています。

川崎監督、先週木曜日に141期シナリオ作家養成講座にサプライズゲストとして、ちょっとだけお顔出しいただきました。
公開中の「Eggs 選ばれたい私たち」のお話しや、センターで学んだことなどをお話ししてくださり、受講生の方は大喜び。
オンラインの受講生の方が、「初めて通学がうらやましいと思った」とおっしゃっていました。ごめんなさい。
リアルな先輩体験、素敵ですよね。

「Eggs 選ばれたい私たち」テアトル新宿で、上映中です。

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