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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

精神が歪んでいく

OUTZONE チラシ

もう冬

シナリオ・センター代表の小林です。全国的な冷え込みだそうで、1月の気候とか。本当に秋はどこへやらです。
神宮外苑のいちょう祭りは12月1日まで行っていますが、せっかくおいでになったのに、晩秋を満喫というより、寒さと雨に震えて・・・風情もなにもないです。
温暖化は、頭の中まで進んでしまったのでしょうか。
内閣府にシュレッダーを見に行った野党議員が追い返されるという笑い話にもならない馬鹿げたニュースをみながら、この国はいったいどうなっちゃったのかと思います。
シュレッダーを見せたところで、何にも困らないと思いますし、そんなになんでもかんでも国民の目からひた隠そうとしたら、余計疑惑が湧きます。
矢面に立っている政治家さん、官僚さんたちは、脚本家としても演出家としても役者としても三流ですね。何を表現したいのでしょうか。(笑)
もし、シナリオでこんなことを書いたら、あまりの嘘っぽくって、プロデューサーからも監督からもゼッタイだめだしされてしまいます。
シナリオを描くときに気をつけなければいけないのは、奇想天外でもちろんいいのですが、視聴者・観客が納得できることが大事です。

OUTZONE

出身ライターの小鳥遊まりさんの映画「OUTZONE」が、第42回モントリオール世界映画祭「WORLDGREATS」部門受賞、
「函館港イルミナシオン映画祭正式招待作品」となりました。おめでとうございます。

この「OUTZONE」は、ストレス社会の現代、自分を見失った人たちの悲劇を描いています。
今や、人に会ったり、外に出ることが怖い「パニックシンドローム」、コミュニケーションが苦手な「アスペルガーシンドローム」、一日中スマホを手放すことができない「ノモフォビアシンドローム」、自分は偽物なんだと逃避してしまう「カプグラシンドローム」自分が可哀想な人だと認めてほしい自傷行為も辞さない「ミュンヒハウゼシンドローム」、現代に生きる人々はこの5つのシンドロームのどれかに当てはまるといわれているそうです。
「5人に一人は一生のうち何らかの精神疾患にかかる」と危惧されている現代を、非情なまでに描ききってています。
この作品、監督もシナリオ・センター出身の菅乃廣監督。図らずも脚本・監督が出身同士というこの映画、あうんの呼吸で撮影されたのではないかと思います。
11月29日(金)より12月5日(木)まで「キネカ大森」にて限定ロードショーされます。楽しみにおいでください。順次全国公開となります。

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