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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

生きる

しねるくすり

にわかファン

シナリオ・センター代表の小林です。負けちゃいましたね、日本。予選4連勝ににわかラグビーファンがすごい勢いで増えたW杯。プロ野球も、サッカーもバレーボールもかすんでしまうほど。
昨日は、ベスト4をかけての南アフリカとの試合。
日本の頑張りに、魔南アフリカの強さにびっくりしながら、我が家でちょっとしたパブリックビュー気分で、大勢と楽しく応援しました。
日本は、残れませんでしたけれど、これからベスト4の試合。またまたすごい試合が見ることができると思うとにわかファンの私でもワクワクしてしまいます。
そのわりには、日本が負けたら、ベスト4の情報が少ない?気もしますが・・・。まさかこれで終わったというのではないでしょうけれど。(笑)
イングランドとニュージーランド、ウェールズと南アフリカ、どのチームが優勝してもおかしくない強豪の白熱戦を来週も楽しみにしたいと思っています。
いい試合を見るたびにラグビーファンが増えて、これからどんどん選手層も厚くなっていきそうな日本です。

明日は、即位の礼ですが、雨模様。かなりの雨で、台風で被害のあったところは気をつけるようにとの通達が気象庁からでています。
これ以上の被害が出ないことを祈るばかりですが、これを教訓に災害対策を強化することが一番です。
もはや、温暖化が進み、今までと同じ災害規模ではないのですから、覚悟をもって、新たな見方で災害立ち向かう、なによりも人命を一番に、国が責任をもって努めてほしいものです。なんでもかんでも自己責任にしないでください。

しねるくすり

卒業生の平沼正樹さんが受賞のお知らせをくださいました。
「第6回暮らしの小説大賞」大賞受賞。受賞作は「しねるくすり」(SHC刊)
「暮らしの小説大賞」は心揺さぶるエンタテイメント小説のコンクールです。
タレントの光浦靖子さんが応援大使として、「現実って、なかなか大変じゃないですか。物語に浸って現実を忘れることが私には大事なんです。もっと小説をちょうだい。」と述べられているように、究極のエンタテイメントを求められています。
大賞は賞金100万円と受賞作は出版されます。
平沼さんは、基礎講座で培ったシナリオの技術、また柏田道夫の「シナリオの技術で描く小説講座」で学ばれたことを使って、この小説をお書きになったそうです。嬉しいです。

10年の浪人の末に薬科大に入学した数納薫は、同じように12年浪人しながら、青春を謳歌するように過ごした芹沢ノエルと友人になる。
芹沢は、薫の部屋をわがもの顔に使って女性をひきこんだりする男だったが、薫とはなぜか心許せる関係を作っていた。そのノエルが突然自殺する。
彼が自殺にもちいた薬は、たった一錠で痛みも苦しみもなく死ぬことができる薬だった。芹沢が作ったのか。
時を同じく、SNSでは不可解な服毒死の連鎖のうわさが広まり始める。遺された芹沢の彼女由乃と薫は・・・。

「いつでも確実に死ねる」という薬が持つ、生と死の狭間。「いつでも死ねると思ったら、生きていくのがラクになった」と笑う芹沢。
人は誰も、死を自分でコントールすることができません。だから、どんなことがあっても葛藤しながら生きていかなければなりません。簡単に死ねる薬がないから。
もし、自分の死をコントロールすることができたら、死ぬという選択もあるけれど、今死ぬことはないと思えば、死にたい人も生きていくことができるかもしれません。いつでも死ねると思ったら、前向きに生きることができるかもしれません。
この本は、薬を使ったミステリーでありながら、人はどう生きるかを、なぜ生きるかを問いかけています。
なるほどこういう切り口もあったのか、心を揺さぶるエンタテイメント小説「しねるくすり」ご一読ください

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