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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人を描く

マスカレードホテルパンフレット

新成人

シナリオ・センター代表の小林です。私は、古い人間なので、成人式は1月15日というのが頭から消えません。 どうも祝日が毎年変るというのはお祝い感が減っちゃうみたいでなんだかつまりません。
そんなことを想うのは私だけでしょうか。
新成人は126万人とか・・・統計局の発表だからどこまで本当か信じらないけれど、増加しているのだそうで。(笑)
また、今年成人を迎える人々は奇跡の世代とか言われて、女優の広瀬すずさんをはじめ活躍している芸能人もいっぱい出ているらしいです。
若い方々が活躍されることは本当に素敵なこと、嬉しいことです。
100年の計を考えるなら、若い人へ将来を託すために大人は尽くすべきだと思っています。
奨学金を高利で貸し付けるなどもってのほかで、保育園、幼稚園から大学まで無償にしたっていい。給食費を払えないで苛められる子供を失くす方がいい。7人に1人という子供の貧困を失くさなくてはいけない。
そんなお金は、無駄な兵器や国民のことを思わない政治家にかけるお金を回せば簡単に作れる金額なのです。
若い人たちが生きやすいように、活躍しやすいように、道を作ってあげるのが大人の仕事ではないでしょうか。
経団連も国も即戦力ばかりを欲しがるのではなく、きちんと哲学を持って若い人を育てることが、目先だけでなく遠い将来を大切にする方策だと私は思うのですが。
自分で想い、考える、想像力のある人にならないと、飛躍することもできません。
まずは、大人が哲学を、想像力を見せたいものです。

マスカレードホテル

 今週の18日から公開の「マスカレードホテル」の試写を見てきました。
主演の木村拓哉さん、長澤まさみさん主役、見ごたえのある2時間でした。
そのおふたりだけでなく、なにしろホテルが舞台ですから、三谷幸喜さんの「有頂天ホテル」のようにでてくるわでてくるわ、豪華な顔ぶれ。 よくもこれだけでてくる、しかもワンエピソードだけでと驚きます。
でも、これだけの役者さんを見事にまとめたのは、脚本の岡田道尚さんです。
それぞれに物語があり、それぞれに背景事情があり、それぞれに事件解決のヒントを散りばめ、さりげなく伏線を潜ませ・・・うまい。
東野圭吾さんの原作ですから、さすがなのですが、それをこのような映像にできたのは、監督のみならず脚本の力が大きいと思うのです。
東野さんは、マスカレードシリーズとして、イメージを定着されたくないので、映像化を長年断っていらっしゃいました。でも、初の刑事役の木村拓哉さんを東野さんが原作を書く間に漠然とイメージされていたこともあって、映像化をOKされたのだそうです。
東野さんが原作を超えたと思われたかは存じませんが、木村さん、長澤さんはじめ多くの俳優さんたちがいきいきとその役を演じていらっしゃるのを見て、やり甲斐のあるシーンをきちんと岡田さんが創られたのだと思いました。きっと東野さんにもご満足いただけたと思います。
新井が「駅前シリーズ」を書くときに一番苦心したのは、オールスターキャスト、すべての主役級の人ばかりがレギューラ―なのでどれだけ一人一人にその人の立つ見せ場のシーンを創るかだったと言っていましたが、岡田道尚さんは、これだけの豪華俳優陣に見事に見せ場を作り、事件を解決して見せました。
さすがだと思いながら拝見しました。
1月18日公開です。

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