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どんな脚本が賞をとるのか /
第30回フジテレビヤングシナリオ大賞にみる

どんな脚本が脚本コンクールで賞をとるのか ?

今年発表された第30回フジテレビヤングシナリオ大賞。
大賞は、鈴木すみれさんの『ココア』。鈴木さんは14歳の中学生。
これまで受賞最年少記録は、第1回目大賞受賞の脚本家・坂元裕二さんの受賞年齢「19歳」
でしたが、今回その記録が更新。作品の素晴らしさとともに、この記録更新も話題になりました。

そして、シナリオ・センターの沖原佳世さん(通信作家集団)の『笑顔のカタチ』が佳作を受賞されました。おめでとうございます!

先月には第30回フジテレビヤングシナリオ大賞記者会見が開催。

その会見で、審査委員長を務めたプロデューサーの荒井俊雄さん(第一制作室)は、沖原さんの『笑顔のカタチ』の選考理由について、
【お金に困った男子高校生が、半年前に交通事故で亡くなった大学生になりすまし、他人の家庭のためにつくしていたら、崩壊していた自分の家庭も再生していく、という物語。

家族のあり方という永遠のテーマを、独自の視点と設定で温かく描いている脚本。

ストーリーの設定自体に斬新さはないものの、それを補って余りある優しさ・ぬくもり、そして何よりも笑顔でいることの大切さを伝えてくれた作品。日々の中での小さな喜びをまっすぐに捉えられている作品でした】と仰っていました。

シナリオ・センターのブログでは、これまでも脚本コンクールの授賞式で述べられた受賞作の選考理由を必ずお伝えしてきました。

というのは、脚本家になるために脚本コンクールで賞をとりたい方々は、どんな脚本が賞をとるのか、すごく気になっているのではないか、と思うからです。
そして、「どんな脚本が脚本コンクールで賞をとるの?」に対する答えが審査委員の選考理由にあるように思うからです。

今回の第30回フジテレビヤングシナリオ大賞でいえば特に、審査委員長の荒井さんの受賞作品全体に対する選考理由と、会見にサプライズゲストとして登場された脚本家・坂元さんの大賞受賞作に関するコメントに、「どんな脚本が賞をとるのか」に対する答えがあるように思いました。

それはこの2点。
①100人中99人が「つまらない」と言っても、残りの1人が熱狂的に「この作品を世の中に伝えたい!」と感じる脚本

②人間をしっかり描いていて、「人間を見るチカラが強い!」と感じる脚本

――が賞をとる脚本の特徴なのではないか、と。

なぜそう感じたのか。
その理由が分かるコメントとして、今回は、
■審査委員長 荒井俊雄さんのコメント
■脚本家 坂元裕二さんのコメント
■佳作受賞 沖原佳世さんのコメント
――をご紹介します。

お三方のコメントをご覧いただき、次回、フジテレビヤングシナリオ大賞に応募するとき、また、それ以外の脚本コンクールに応募するときにも、参考にしてください。

審査委員長:荒井俊雄さん
「100人中99人が【つまらない】と言っても、1人が熱狂的に【世の中に伝えたい!】と思う作品を」

〇荒井さん:応募総数1463編の中で最終選考に残った作品は8作品。

毎年、審査形式は審査委員長の意向もあって変わりますが、今年は最終的には挙手制、いわゆる多数決を実施しました。受賞された4作品は、その票を得たカタチになっています。

それが意味すること。

僕は、100人が脚本を読んだときに100人の人が「まあまあ面白い」と思っても、それはドラマ化しないと思っています。
99人が「つまらない」と言ったとしても、1人の人が熱狂的に「それを世の中に伝えたい!」「これをドラマ化したい!」と思ったときに、結果的にそれが世の中に出ていくものだと思っています。

そういった意味で今回、大賞を1作品、佳作3作品、合計4作品を選ばさせていただきました。

どの作品も非常に魅力的でしたし、これからのフジテレビドラマ、そしてドラマだけではなく、映画などのいろいろなコンテンツも一緒に作っていっていただきたい魅力的な4名のかたです。

脚本家 坂元裕二さん
「人間を見るチカラがとても強い」

〇坂元さん:(大賞を受賞した鈴木すみれさんの『ココア』は)才能豊かで、こういう言葉を使うとアレですが、「うまいな」と思ったんですが、何より感銘を受けたのは人間をみるチカラ。

人間を描くにあたって、そこに温かみがあったり、深さがあったり、広さがあったり、人間を見るチカラがとても強いなと思ったんですよね。

彼女はいま14歳ですが、これからもしかしたら突然、音楽の世界に行くかもしれないし、小説の世界に行くか、あるいはビジネスの世界に行くか分からない。

でも、どの場所に行っても、この人間を見るチカラの強さというのは役に立つことだから、それをもっているということは素晴らしいことだなと思いました。

第30回フジテレビヤングシナリオ大賞 佳作受賞 沖原佳世さん
「人間を描く。小さな心の動きを丁寧に描くことを心掛けて」

――第30回フジテレビヤングシナリオ大賞 佳作を受賞して
〇沖原さん:この度は第30回フジテレビヤングシナリオ大賞で、佳作という大変に光栄な賞をいただき、多くの方々に感謝申し上げます。受賞してから変わったことはいい意味で「自分の書くものに対しての責任」を今まで以上に感じるようになったことかもしれません。

――今回、応募したキッカケ
〇沖原さん:正直、コンクールはなぜか苦手でした。
でも、書いているものを持っていても仕方がないなと…。
もちろん脚本を書いている仲間やゼミで発表をすることはありましたが、もっと広く誰かの目にふれなければ、何も変わらないという気 持ちが応募したキッカケでした。

――受賞作『笑顔のカタチ』に込めた想いや、執筆時に心掛けたこと
〇沖原さん:変えられない生と死に対しどう向き合っていくのかということ、嘘と愛は同時に存在するということを描きました。
設定は驚くようなものでもなく、はっきり言って地味なものですが、人間を描く、小さな心の動きを丁寧に描くということを心掛けました。

――コンクール受賞を目指すシナリオ・センターの“仲間”にひとこと
〇沖原さん:自分が得意だと思っているものとは違うジャンルのものも出してみることはありかもしれません。自分の評価を自分で決めず、他の人からしっかりと見ていただくことは大切だと思いました。思ってもいないところに自分らしさが出ているかもしれません。

――沖原さんと同じく、通信講座で頑張っている“通信講座仲間”にもひとこと
〇沖原さん:私は、基礎科も本科も通信でした。
それがとてもよかったのは添削してくださる先生がたが、とにかく丁寧であり、マンツーマン。
そして、たくさんの先生がたに見ていただくことで色んな意見を自分の中に取り込むことが出来たことです。コツコツと一人でというのは大変そうに感じますが、書くときは一人なので、ラブレターを書き、返事を待っているようで楽しかったです。

※沖原さんのインタビュー詳細は、『月刊シナリオ教室』(2019年2月号/1月末発行)に掲載予定。あわせてご覧ください。

※シナリオ・センターの基礎講座やゼミでは「ドラマは人間を描くこと」とお伝えしています。こちらのブログ「ドラマとは何か、改めて考えてみました」を是非ご覧ください。

※前回の記者会見の模様は、ブログ「第29回フジテレビヤングシナリオ大賞に見る審査のポイントと受賞者のシナリオ勉強法」で。こちらからご覧ください。

※受賞4作品のシナリオ閲覧は、こちらのフジテレビヤングシナリオ大賞公式サイトで。また第31回の募集要項も12月中旬にこちらのサイトで発表予定。

第30回フジテレビヤングシナリオ大賞 応募状況

■応募総数
1463編(前回1686編)
男性:910人(前回1072人)
女性:553人(前回614人)

■平均年齢
全体:33.6歳(前回34歳)
男性:33.1歳(前回33.3歳)
女性:34.3歳(前回35.3歳)

■最年少応募者
男性:15歳(前回13歳)
女性:13歳(前回13歳)

■最年長応募者
男性:69歳(前回76歳)
女性:65歳(前回68歳)

コンクールを目指す方のためのお役立ちコンテンツ

下記の記事を参考に、いろいろな脚本コンクールに応募してみたり、仕上げに入ったコンクール応募作品を見直すのもアリかもしれません。是非、参考になさってください。

ブログ「主なシナリオ公募コンクール・脚本賞一覧」はこちらから。

ブログ「脚本コンクール で賞をとる4つのポイント」はこちらから。

ブログ「脚本 コンクールで最終選考に残るためにはプロデューサー視点」はこちらから。

ブログ「コンクールで賞をとるにはキャラクターが重要」がこちらから。

ドラマとは、人間を描くこと。
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