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第29回フジテレビヤングシナリオ大賞に見る審査のポイントと受賞者のシナリオ勉強法

脚本コンクールに何度も応募しているけれど、落選してしまう。
落選が続くと、「もうダメなのかな…」と落ち込んでしまいますよね。

でも、先日記者会見が行われた第29回フジテレビヤングシナリオ大賞で、大賞を受賞した宮﨑翔さんは、こうコメントされていました。

〇宮﨑さん:実は、今回でヤングシナリオ大賞、12回目のチャレンジでした。大賞を受賞できたのは、才能や閃きではなく、執念深かったのが良かったのではないかなと思います。

落ちても落ちても、書き続けて、また応募する。この粘り強さも、勝因の1つですよね。
では次に、どんなところが受賞の決め手になったのか。気になりませんか?

そこで今回は、第29回フジテレビヤングシナリオ大賞の記者会見の模様から、審査員はどんなところをみているのか、審査委員長を務めた西坂瑞城さん(フジテレビ第一制作室)のコメントからからご紹介します。

また、受賞者の方々がこれまでどんなシナリオの勉強をしていたか、も併せてご紹介します。

審査委員長を務めた西坂瑞城さんのコメント

〇西坂さん:大賞・佳作を受賞された計4人の方々の作品は全く被っていません。作風がそれぞれ違うというのが特徴と言えます。

今回のこの4人に通じることは、1つは登場人物のキャラクター描写がしっかりしていたということ。

もう1つは、構成が出来上がっているところを敢えて崩してみたり、そのままにしてみたりと、自分なりのスタイルをもっているということ。この2点で、選ばれたのではないかと思っています。

大賞を受賞した宮﨑翔さん(35)の『リフレイン』は、“骨”はラブストーリーですが、読み終えた印象はSF。最初は青春ストーリーなのかなと思っていたら、コメディ感もあり、最後は涙もするみたいな、とてもチャレンジングな脚本。そんな変幻自在さが最大の魅力。構成・設定ともに難解な部分はありますが、それがパズルを解くような不思議な楽しみに変わり、爽快感をもって結末を迎える作品でした。特に、若い世代の審査員に支持を得ていたことも特長かなと思います。

佳作は3人の方を選出しました。

相馬光さん(29)の『サヨナラニッポン!』は、非日常の出来事を発端に、主人公が成長するという骨格のしっかりした脚本。派手さはないですが、優しい意外性と心に刺さるセリフがあり、読者に対して強い活力を授けてくれるような作品でした。

赤松新さん(42)の『アンラッキーな夜』は、シチュエーションもののコメディで、作家性が滲み出ていました。「こういう作品が書きたくて、こういう作品が好きなんだ!」というのが表れていた脚本でした。

石川宙人さん(27)の『MC母ちゃん』は、いま流行っているものに目を向け、それをどういうふうにテレビドラマに還元していくか、が考えられている作品。この姿勢を評価しました。僕らの感性にはない遊び心やいたずら心が散りばめられていて、我々40代以上の世代には書けない作品なのではないかと思います。

受賞作品のシナリオを読む、という勉強法

(写真左から)赤松新さん、相馬光さん、宮崎翔さん、石川宙人さん

審査員がどこを見ているのか、何を求めているのか、はこれで分かりましたよね。
では次に、受賞者の方々はどんな風にシナリオの勉強をしてきたのか。
その回答の1つがこちら。

・フジテレビ公式サイトの「フジテレビヤングシナリオ大賞」のページに受賞作品のシナリオが掲載されるので、それを読んで研究しました。

これは大事なことですよね!
今回ご紹介した審査委員長・西坂さんのコメントと照らし合わせながら、「なぜこの作品が受賞したのか」を研究してみると、自分の脚本に足りなかったものが見えてきますよね。

現在、今回の受賞作品のシナリオがフジテレビホームページ内で閲覧可能ですので、読んでみてください。

このほかのシナリオ勉強法も、記者会見後に教えていただけましたのでご紹介しますね。

・大宅壮一文庫でアルバイトをしているので、休憩中に色々な資料を読んでいます。

・シナリオを勉強している友達と情報交換しています。

・色々なコンクールに応募していました。S1グランプリにも応募したことがあります。

・新井一先生の『シナリオの基礎技術』を読みました。

・シナリオ・センターのブログを毎回読んでいます。

S1グランプリへの応募、シナリオ・センター創設者である新井一の著書の熟読、シナリオ・センターのブログのチェックと、シナリオ・センター絡みのご回答が多く、嬉しいですね。

皆さんもぜひぜひ、シナリオ・センターを使って、シナリオを書く勉強を続けてくださいね。

第30回フジテレビヤングシナリオ大賞の募集は、2017年12月中旬から開始予定ですよ!

 【第30回フジテレビヤングシナリオ大賞 募集要項】
締切:2018年2月28日23時59分
発表:2018年秋頃
賞金:大賞(1編)500万円
佳作(数編)各100万円
※大賞受賞者が複数の場合、賞金は等分で贈呈。

大賞受賞作は映像化されます!
(第29回フジテレビヤングシナリオ大賞『リフレイン』は12月18日(月)24時35分~25時35分に放送予定)

日頃からシナリオ・センターで一生懸命勉強されている皆さん、宮崎翔さんのように何度も何度も挑戦していきましょう!

※フジテレビヤングシナリオ大賞第29回受賞作の脚本閲覧など、フジテレビヤングシナリオ大賞についてはこちらのフジテレビホームページ内をご覧ください。

第29回フジテレビヤングシナリオ大賞 応募状況

■応募総数
1686編(前回1602編)
男性:1072人(前回1006人)
女性:614人(前回596人)

■平均年齢
全体34歳(前回33.6歳)
男性:33.3歳(前回33.2歳)
女性:35.3歳(前回34.4歳)

■最年少応募者
男性13歳(前回15歳)
女性13歳(前回16歳)

■最年長応募者
男性76歳(前回75歳)
女性68歳(前回64歳)

コンクールを目指す方のためのお役立ちコンテンツ

そのほか、下記の記事を参考に、仕上げに入ったコンクール応募作品を見直すのもアリかもしれません。是非、参考になさってください。

主なシナリオ公募コンクール・脚本賞一覧

脚本コンクール で賞をとる4つのポイント

魅力的なクライマックスシーンの作り方

脚本 コンクールで最終選考に残るためにはプロデューサー視点

コンクールで賞をとるにはキャラクターが重要

コンクールでの受賞を目指して、基礎からしっかりシナリオの技術を学びたい方は、6ヶ月間じっくり学べるシナリオ作家養成講座について、こちらからご覧ください。

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