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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

マンガを実写化 ・映画『ニセコイ』脚本を担当して
杉原憲明さん・小山正太さん

出身ライターの杉原憲明さん(左)と小山正太さん(右)

マンガを実写化
映画『ニセコイ』の脚本をご担当:杉原憲明さんと小山正太さんに聞く

12月21日(金)に公開の映画『ニセコイ』。

【あらすじ】
勉強一筋の真面目な高校生・一条楽は、ある日突然、金髪&ハーフのキョーレツ女子・桐崎千棘と宿命の出会いを遂げる。実は、楽は極道「集英組」の一人息子。千棘はアメリカのギャング組織「ビーハイブ」の一人娘。性格真逆で相性最悪の2人だが、抗争寸前な親の組織の仲をとりもつため、強制的に恋人のフリをさせられることに。幼い頃、結婚の約束をしたハズの運命の相手を探している楽。好きでもない奴と恋人のフリなんて地獄。でもバレても抗争勃発で即・地獄。“ゼッタイ無理!”な恋愛抗争コメディが開幕する。

原作は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)でラブコメ史上・最長連載(2011年~2016年)を果たした古味直志さんの同名漫画。

脚本を手掛けたのは、出身ライターの杉原憲明さんと小山正太さん。
公開を記念して、今回はおふたりに映画『ニセコイ』の見どころや執筆エピソードなど、5つの質問にお答えいただきました。

中でも特に注目していただきたいのが、「④今回の脚本執筆を通して勉強になったこと・発見だったこと」という質問におけるおふたりのコメント。脚本家になりたいかたは、【登場人物のキャラクター】や【作家性】について「自分はどんな風に捉えているだろう?」と考える良いキッカケになると思います。

なお、『月刊シナリオ教室』(2019年2月号/1月末発行)には小山さんのインタビューを掲載予定。今回ご紹介するブログと『月刊シナリオ教室』、併せてご覧ください。

脚本家の杉原憲明さんと小山正太さんに5つの質問

――①映画『ニセコイ』の「ここは特に注目してほしい!」という見どころ
〇杉原さん:最大の見どころは、俳優さんたちのキレッキレのお芝居です。

主演の中島健人さん、中条あやみさんをはじめ、映画『ニセコイ』には、たくさんのカッコイイ人、カワイイ人が出演していますが、皆さんテンションMAXの振り切れた演技を見せてくれています。俳優陣の熱演にまずは注目してみてください!

そして、原作の世界観を壊すことなく作り上げられた、衣裳や美術にも注目です。

クライマックスシーンの撮影中、一度見学に行ったのですが、壮大なスケールのセットとそのきらびやかな世界観に圧倒されて腰が抜けそうになりました。笑

日本映画界屈指のスタッフが集結して作り上げた濃密な画面を、ぜひ映画館で楽しんでいただければと思います。

〇小山さん:頭を使わずに、見られる部分(笑)。
心置きなく楽しんでいただけるよう、スタッフ一丸、頭をフル回転させました。

――②ご執筆された中で、「ココは外せなかった!」というシーン
〇杉原さん:ネタバレになるので詳しくは言えませんが、『ニセコイ』にはハイテンションで笑えるシーンばかりではなく、キュンとなったり、切なくなったりするシーンもたくさんあります。そういうシーンこそ外せなかったですし、大事に書きました。

〇小山さん:小野寺小咲(池間夏海)が桐崎千棘(中条あやみ)の誤解を溶いてあげるシーンです。ある意味で2人は恋のライバルですが、小咲が良い子ゆえに千棘は苦しい想いをすることになります。

「逃げ恥」「おっさんずラブ」など、近年のヒット作は“良い人だから裏切れない苦しみ”という枷が鍵となっている気がしたので、外せませんでした。

――③思い出に残る、執筆中のエピソード
〇杉原さん:共同脚本の小山正太氏と苦楽を共にしたことです。
初稿を上げるとき、徹夜で執筆して、2人で迎えた朝は生涯忘れることはないでしょう……。

〇小山さん:「脚本にケチつけるのは素人でもできる。代案を出すのがプロデューサーの仕事」と、とあるスタッフの方が言ってくれたことです。胸を借りるつもりで執筆することができました。

――④今回の脚本執筆を通して勉強になったこと・発見だったこと
〇杉原さん:プロットの初期段階で不要なのではないかと思っていたキャラクターが、進めるうちにどんどん魅力的になっていき、脚本に移る頃には映画の世界観を支える重要なキャラになっていて、いつの間にかそのキャラを描くことがメチャクチャ楽しくなっていた、という体験をしました。
ウィークポイントがストロングポイントになったわけですが、これは驚きであり、発見でした。

〇小山さん:シナリオセンターの先輩でもある杉原さんと共同執筆し、“作家性”に関して教えてもらえた気がします。

杉原さんは、仕事や恋で報われない人物の輝く瞬間を作り出すのがとても上手い。
『メガバンク最終決戦』(WOWOW・2016年)だと二瓶正平(桐谷健太)のキャラが抜群に良いし、本作だと橘万里花(島崎遥香)の立たせ方が秀逸でした。

作品・ジャンル問わず、独自の強みを出せるのが作家性なのだと学びました。

――⑤脚本家を目指すシナリオ・センターの後輩にひとこと

〇杉原さん:脚本家になるにはとにかく書き続けること、みたいなことをよく言いますが、人間なかなかそうできるものではないと思います。特に仕事になる前は、様々な状況のなかで、ついつい執筆が滞ってしまいがちです。

そこでオススメなのが、よき仲間、よきライバルをつくることです。僕には運よく学生時代のサークル仲間から、今回の小山氏まで、周囲に自分を刺激してくれる人たちが常にいました。そういう人が周囲にいると、怠けられないというか、しんどい時もなんとか頑張れたりするものです。

なので、シナリオ・センターに通う皆さまには、ぜひセンターでそういう仲間を見つけていただきたいと思います。これからもお互い頑張りましょう!

〇小山さん:好きな事と得意な事は必ずしも一致しないと思います。

例えば坂元裕二さんが好きでも、書く作品は福田靖さんに似てる…なんて事や、その逆もあるかもしれません。

先生や同じクラスの人に誰の作風に近いか聞き、その人を徹底研究して、1時間モノを年間30本執筆すれば3年以内に必ずプロになれます。……なんて偉そうな事を言ってスミマセン。ニセコイ見てください(土下座)!

※映画『ニセコイ』公式サイトはこちらから。

※You Tube
東宝MOVIEチャンネル
映画『ニセコイ』予告【平成最後の冬12月21日(金)公開!】

そのほか脚本家・小説家・映画監督の出身生コメントはこちらから

脚本家や小説家は、作品にどんな想いを込めて、どうやって作っていったのか。
作者の声を聞いてみたいですよね。
シナリオ・センター出身の脚本家・小説家・映画監督の方々のコメント記事一覧『脚本家 ・小説家コメント記事一覧/脚本や小説を書くとは』をぜひご覧ください。

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