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アニメの脚本 を書く/シナリオライター石川あさみさんの1日

アニメの脚本 を書く
シナリオライター石川あさみさんの1日をご紹介

「アニメの脚本を書きたい!」というかたが最近、特に増えているように感じています。

というのはよく、
Q1:アニメの脚本を書きたいのですが、どうすればチャンスを掴めますか?
Q2:アニメの脚本を書くまでの流れってどんな感じなんですか?
Q3:プロットを書くのが苦手なんですが、アニメを書くときもプロットって必要になりますよね?
Q4:アニメの本打ち(会議)ってどんな感じなんですか?
Q5:アニメの脚本家ってどんな風に1日を使って仕事をしているんですか?
――といったご質問を受けるからです。

そこで、出身ライターの石川あさみさんにお聞きしました。

石川さんは、アニメ『はなかっぱ』(NHK Eテレ)、『忍者ハットリくん』(アニマックス)、『笑ゥせぇるすまんNEW』(TOKYO MX)、『名探偵コナン』(讀賣テレビ)、『屍鬼』(フジテレビ)などの脚本を担当されています。

こちらのブログでは、Q5の「アニメの脚本家ってどんな風に1日を使って仕事をしているんですか?」について、石川さんに教えていただいたある日のタイムスケジュールをご紹介します。

なお、Q1~Q4に関する石川さんのご回答は、『月刊シナリオ教室』(10月号/9月28日発行)に掲載しますので、ブログとともにぜひご覧ください!

それではまず、石川さんの1日のタイムスケジュールと、また、シナリオ・センターの“後輩”にむけたメッセージもいただきましたので、そちらも併せてご紹介します。

シナリオライター石川あさみさん アニメ脚本執筆中の1日

〇石川さん:このタイムスケジュールは打ち合わせがない日のものです。
プライベートな用事はなるべく打ち合わせの日に集約するようにして、それ以外の日は「家から出ないで書く」と決めています。

締め切りがない日でも、10時くらいには執筆作業に入りますね。
「早く起きたから書けるんじゃない?」っていうテンションで机に向かいたいので。でも、大概すぐに飽きます。そこからは、読まなくてもいい本を読んだり、観なくてもいい映画を観たり。

で、書く気も失せた12時くらいにお昼ご飯を作ります。
その後、「エネルギーを摂取したから書けるんじゃない?」っていうテンションで机に向かいます。が、またすぐに飽きます。眠くなるし。で、そこからお昼寝タイムに突入します。

でも、14時頃には必ず机に向かうようにしています。友人の旦那で、私の尊敬している研究者がいるんですが、彼が「14時には仕事をはじめるようにしている」と言っていたので。見習って、「私も14時には!」って。それも数十分で心が折れ、また寝るか、ネットで買い物をしはじめたりしますけどね。

上の図で2時間ごとに執筆時間を区切ってあるのも、そんなカンジで執筆のスイッチを入れようとしているからなんです。机に向かっても書けるわけじゃないんですけど、せめて回数を増やしてみて。まあ、夜になれば焦って書きますけどね。仕事なので。

気分転換とかは特に考えてないですね。ほぼ遊んでるから。
強いて言えば、取り組む仕事を変えていくことで気分を変えるかも。『はなかっぱ』を書いて、飽きたら『ハットリくん』を書いて。で、また飽きたら違うアニメの脚本を書いて、みたいなカンジです。

ゼミ仲間から“刺激”をもらう

〇石川さん:私のいた梅原クラス(故・梅原耕介先生の本科ゼミ)は意見交換が活発なクラスでした。
と言うと聞こえはいいですが、先生と先輩のは怒鳴り合いの喧嘩に近かったんじゃないかな。みんな真剣なので、つい熱くなっちゃうんですよね。先生ともゼミ仲間とも、かなり深い話ができたのではないでしょうか。

そのせいか、みんなとは今でも交流があります。毎年、その年に観た映画の “ベストテン”を報告する会を開催していて、私が参加してからもう12年くらい。
前の年に自分が1位にした映画が、翌年、誰かのベスト10に入ると嬉しいんですよね。
ちなみに、今の時点での1位が『アイ、トーニャ』なんですけど、みなさんのベスト10には入ってますかね。

一緒にシナハンに行ってくれるゼミ仲間もいます。大学を舞台にした小説を書いていたときには、東大の中を案内してくれ、一緒に学食でランチを食べたことも。
縁切り神社にある恨み言が書かれた絵馬を見せてくれたり、スイスのラーメン屋さんと引き合わせてくれたり、教会の転入式やクリスマス会に連れていってくれたり、タイ旅行に誘ってくれたり、自分ではやらないようなことに目を向けさせてくれるんです。

シナリオを書く上で大切な“刺激”をゼミの仲間はくれました。
みなさんも、いろんな仲間と交流を持ってみてください。創作のキッカケになるような“刺激”をもらえると思います。

※そのほか、先輩たちのお仕事タイムスケジュールはこちらから。
【「先輩のオ・シ・ゴ・ト(『月刊シナリオ教室』)」連動企画/ブログ記事一覧のブログ】

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