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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

映画をみよう

天の香具山

シナリオ・センター代表の小林です。梅雨っぽいと思っていたら、5月も今日で終わりです。明日は衣替え、6月1日です。
最近、この衣替えという言葉も死語になりつつあります。いや、もうなっているのかなあ。
衣替えは、明治時代に新暦になってからは6月1日、10月1日と決められました。
私の学生の頃は、制服は6月1日から夏服、10月1日から冬服への衣替えと決まっており、暑くても冬服で汗だくだったり、寒くても夏服で震えていたりと我慢を強いられた時代でした。
今も学校では厳格に行っているところもあるようですが、どうなのでしょう。
気候も服の収納もファッションも変化し、色々な意味で衣替えが時代にそぐわなくなっているのかもしれません。

衣替えというと「春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣干したり 天の香具山」という持統天皇の歌を思い出します。
夏の光に白く輝く緑あふれる香具山を想像し、ちょっと夏の香りを感じます。 奈良へ行きた~い。
うっとおしい気候の上、お上にいる人々は国民を騙しても、国民の税金を勝手に使っても、罪に問われない腹立たしい世の中ですが、せめて頭の中のイメージだけでも、爽やかに夏の光を感じていたいです。 
 

 

虹色デイズ

爽やかな夏の始まりは、この映画からでしょうか。7月6日公開です。
出身ライター根津理香さんが脚本「虹色ディズ」(松竹/7月6日公開)
男子高校生4人を中心とした恋と友情を描いた青春映画です。
10代ならではのキラキラモヤモヤが全編溢れて、胸キュンの映画です。

昨夜、完成披露試写会にお伺いしました。
マスコミと抽選に当たった方々が集まるのですが、さすが今をときめく人気イケメンたちの映画ということで、若い女性に溢れていて、おばさんとしては存在そのものが恥ずかしいこと恥ずかしいこと。
舞台挨拶でも、誰かが何か言うたびに「キャ~!」とため息が会場中轟き、若さっていいなあと、こちらはしみじみ。(笑)

とてもテンポよく、プール、縁日、文化祭、球技大会、夏休み、クリスマス、試験など高校生の日常を通して、4人の男の子たちの青春がはじけています。
セリフの掛け合いも生き生きとしていて、女の子たちも可愛く、友情、恋愛、将来、それぞれの悩みが爽やかに描かれ、楽しく惹きこまれて拝見しました。
根津さんは、女子特有の距離感を出したくて、ハンドクリームを仲良し二人組の女の子が足に塗るシーンなど、ここだけは譲れないところだったというくらい、細かいところまで女子の気持ちを丁寧に描いています。
飯塚監督は「映画は大きく分けて2種類あり、1つは追体験を味わう映画、もう1つは知らない世界を見せる映画。色々なジャンルはあっても高校生を扱うのは絶対的に追体験であり、この4人の俳優たちを通して青春時代を追体験してほしい、空気を感じとってほしい。」と。
キラキラ青春映画は、私からするともう遥か遠い日々のお話しですが、不思議と追体験して見ていました。さすがに「きゃ~」はないですが、ちょっとおばさんの胸もキュンとしました。一緒に観ていた「月刊シナリオ教室」の編集長前田は、観終わった途端「共学はいいわねぇ」と切なくため息。女子高だった前田には、追体験ではなかったようですが、今さらながら憧れてしまったようです。(笑)
今を生きる高校生たちだけでなく、昔の高校生たちにも胸キュンもできちゃうとても楽しい映画です。
老若男女、7月6日、公開です!

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