menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

トップダウン

リバースダイアリー

トップ精神

シナリオ・センター代表の小林です。東京は暑いです。ここ数日雷雨だったり、雹が降ったりと荒れ模様が続きますが、地球は壊れかかってきているのでしょうか。
天候のみならず、世界中がバタバタしているようで、自然には言い聞かせても利いてはもらえませんが、人間たちには一喝したい気分です。
それにしても、大人たちのろくでもなさが目立つ昨今です。
余りにもおかしなことが多すぎて、だんだん自分が何に対して怒っているのかがわからなくなるほど次から次へと色々なことが起きています。
道徳観念もへったくれもない嘘つき放題、やりたい放題の大人たち、ベケット顔負けの不条理劇が展開しています。
大人として育っていない、大人としての力を持っていない、そういう大人と称する似非大人が、あらゆるところの上を牛耳っていることが一番の間違いのように思います。
政治の世界も経営の世界も教育の世界も、トップの人間は、真摯に自分の責任を常に心せねばなりません。トップダウンというものの威力をちゃんとわかっていないとただただ下々を苦しめるだけです。
まかり間違って下々が勝手に何かをしたとしても、それを防げなかったとしたらトップの責任です。言い訳はできません。隅々まで見られるような仕組みを作ればいいことだし、できないとしたら無能だということです。
下々に責任を押しつけるなどは言語道断、トップとして本当に無能だと言うことを表明していることです。 それすらも感じない政治家、経営者、教育者たち、軽蔑を通り越してむなしく悲しくなります。
ろくでもない不条理劇にストップをかけないと、ベケットが怒り狂った化けて出ますよ。ねえ、別役実さん。(笑)

 

リバースダイアリー

明日26日土曜日から、出身ライター・監督の園田新さんの「リバースダイアリー」が渋谷のユーロスペースで公開されます。
この「リバースダイアリー」は園田監督が自ら脚本制作も手掛けたものです・ 小説家を志しているゴーストライターが女優志望の女性と出会うのですが、その出会いは偶然ではなかった・・・二人はお互いに影響を与えながら、偽りなき自分と向かい合い始める・・・予測不能のサスペンス・ラヴストーリーです。

この映画は、「ロンドンフィルムアワード」(イギリス)最優秀作品賞を初め、「SOMA FilmFestival」(アメリカ)最優秀脚本賞、{Mediterranean Film Festival}(フランス)審査員特別賞等など国内外10を超える映画祭から正式招待され、数々の賞を受賞しています。
ラヴストーリーでありながらサスペンスへと観客を惹きつけるそのうまさは、さすがに国内外で受賞されただけある構成力、脚本力を感じさせられます。
撮影監督には「CSIマイアミ」「リベンジ」など大ヒット海外ドラマで活躍するトム・シュナイトが、日本映画にない素晴らしい映像展開を見せてくれます。
音楽監督には「逃げ恥」などの末廣健一郎さんが担当、すべて超一流のスタッフがメガホンを持つ園田監督を支えて、ものの見事に観客を魅了する映画を創りあげました。
トップがいいといいスタッフが集まり、いい仕事をしてくれるということです。
シーンを創るということはこういうことだ、物語を紡ぐということはストーリーではない、映像表現とはこういうことだと、学ぶことの多い映画です。
 シナリオを志す、監督を志す方は必ず見ていただきたい作品です。
シナリオ・センター事務局で前売り券1500円で販売中です。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ