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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

2017年が過ぎていく

不倫の作法(牧野出版刊)

47行の物語

シナリオ・センター代表の小林です。明日でシナリオ・センターの今年の授業は終わってしまうので、授業としては一段落なのですが、研修など外部からいただいているお仕事は、ひたすら立て込みまくって、来年のお話などもあり、とてもじゃないけれど終わりません。
実際には、休みでもいくつか打ち合わせが入っているし、普通の会社は28日くらいまではやっていらっしゃるので文句も言えないし、こんなことなら28日までやっていた方がいいのかなとか・・・(笑)
でも、よく働いてくれているスタッフのためにも、せめて年末年始はゆっくりして休んで英気を養ってもらいたいと思っています。

シナリオ・センターの47年「シナ(47)リオの年」ももう暮れていきます。 この1年何ができたのかなあと反省しています。
誰もが楽しく描き続けられる場所でありたいと願いながら、イベントなども考えてきたのですが、いかがだったでしょうか。
「47都道府県シナリオコンクール~47行の物語~」
私としては、語呂合わせもあるのですが、それだけでなく日本という国を考える意味でも47都道府県をテーマに描いていただきたいと思ったのです。
47行という短い中でディテールをどれだけ魅力的に描くかを楽しんでいただくことがひとつ。
もうひとつは、色々な土地柄を知ること。このドラマはどこで動いているのか、柱はシナリオの根幹でもあるのです。
どこでだれがいつなにをどうした(する)か・・・47行という凝縮した中で考えていただけたかと思います。
作品に関しては、審査員をやって下さった出身ライターの方々が皆さん、47行の中でキャラクター、土地柄がしっかり描けているいい作品ばかりだったと口をそろえて絶賛してくださったのが嬉しく、大成功だったと思います。
でも、ちょっと残念なのは全員が挑戦して下さらなかったこと。
この短さだからこそ、誰もが描けるものだからこそ、ご自分が出てきます。 ゼミ生、講座生、通信生の全ての皆さんにトライしていただきたかったのですが。
来年もなにか仕掛けますから、是非ともご参加くださいね。
来春、47行の物語の最優秀賞を選んで、華やかに授賞式をしたいと思っています。お楽しみに。

不倫の作法

今年は、日本を揺るがすような色々なNEWSがたくさんあったにもかかわらず、なぜか報道は不倫ばかりでした。
私は、やたらにNEWSにしなければならないほど、見ず知らずの私たちが弾劾しなければならないほどのことかと思うのですが・・・。社会問題よりも不倫問題の方が面白いのでしょうか。

出身ライターで放送作家協会理事長のさらだたまこさんが不倫の本を出されました。
「不倫の作法」(牧野出版刊)
不倫お勧め本ではありませんが、覚悟を持っているなら不倫もなかなかと思わせられる内容でもあり、ちょっと心動かされます。
不倫は日陰の恋ではない、ハレの恋として楽しみたい。大人の男女が繰り広げられるロマンスの舞台には港区が最高なのですって。西麻布、南青山(うちで~す)白金、赤坂、乃木坂、汐留・・・。
受講生の皆さんにとっても身近な場所ですよ。
せっかくの手ほどき、私も大人の恋をしてみたいなぁ。あ、私の場合は、もう老いらくの恋か、残念! ま、恋をするには相手がいないとね。(笑)
でもね、さらださんはおっしゃいます。
「不倫の恋とは、本来実にシンプルだ。複雑になってしまうとしたら、覚悟や潔さがなく、自分勝手な保身を優先して、ひとを傷つけてしまうからだ。それはまやかしの愛であり、大人の恋ではない。しかし、どんな結果に終わろうとも、人生の糧になることを見出すことができたら、そこに救いがある」
確かに恋という意味では、シンプル。でも、とても覚悟がいる。相手側の妻や夫の立場はどうかということとも大事ですから。
始まりの作法、葛藤の作法、継続の作法、終わりの作法と、この本を参考にされると、それぞれの葛藤が見事に描けた素敵なラブストーリーの基になりそうです。
ラブストーリーは苦手だ、不倫は許せないと思っていらっしゃる方は、是非ご一読ください。
視点が変わると、こういう見方もあるのです。

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