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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

めんそーれ!

シナリオに挑む子供たち

初めての沖縄

シナリオ・センター代表の小林です。沖縄に行っている間に12月になってしましました。 沖縄では、とても楽しく過ごしてきました。
というと、遊んできたように思われるかも知れませんけれど、この「楽しかった」意味は、10時から17時まで2日間、しっかりと沖縄の子供たちと向きあって来たらからなんですよ。 遊びではありません、念のため。(笑)
「子どもシナリオ映画教室in沖縄」は、新井と田中と私の3人が東京からお伺いしました。
田中は、初めての沖縄ということだったので、「沖縄観光もさせてやらねばあまりにも可哀想でしょ」ということで、前乗りの時間をちょっと早めて向いました。
ところが沖縄は雨。晴れ女の私がついているにもかかわらずです。
天気予報では、滞在中ずーっと雨予報。あれまあ~。
昼過ぎについて、現地のみなさんとの打ち合わせまでの数時間、沖縄そばでランチ、首里城と海を見に行ってきました。大急ぎの観光ともいえない観光でしたが、田中は満足してくれたようで(笑)・・・ホッ。よかった。
沖縄そばにヨモギを入れて食し、地元っぽい感じに3人で沖縄感満載になり、雨空の海で、青い空に碧い海とはいかなかったのですが、沖縄の海に美しさにちょっとだけ触れて、首里城の琉球の趣に、繊細なジノラマにいたく感動し、ま、ちょっとだけ観光は終わりました。
ホテルが国際通り沿いでしたので、夜遅くまでやっているお土産屋さん、鉄板焼き屋さんの呼び込みにびっくりしながら、そこでプラス沖縄感を味わってもらいました。。

わらばー大活躍

顔合わせで食べた沖縄料理にまたまた満足。
美味しいものを食べ合うと、すぐに仲良くなれるものですね。
沖縄の映像作家山城知佳子さん、東京から駆けつけてくださった映像作家天野修敬さん、そして、今回の発案者でコーディネーターをしてくださった出身ライターの上杉京子さん、もう旧知の友のように意気投合して、子供たちに臨みました。

大人はどうしても過干渉になりがちで、子供のやることですから、ついつい口を出したくなります。
でも、ダメ!一番してはいけないこと。
私たちも最初の頃はなかなかうまくいきませんでした。
8年近く続けてきて、口を出さないことの素晴らしさに気付くまで大変でした。
ゼッタイに「こうしたらいいよ」とか干渉しない、見守るだけ、子供の意に添うこと、いわば、ファシリテーターに徹することが大切なのですが、なかなか難しい。

1日目、山城さん、天野さん、上杉さんに私たちのシナリオ教室をみていただきました。
遊びのように楽しみながら、キャラクターの必要性を教え、葛藤、対立を教え、沖縄の子ども達は見事に素晴らしいシナリオを描いてくれました。
2日目は、子供たちのシナリオで、子供がスタッフ、キャストになって撮影です。
監督・助監督・撮影・音声・照明・記録&スチールのスタッフ、役者4人の1チーム10人編成、2チームに分かれて行いました。
実のところ、初めて子供たちに接する御三方は、きっと過干渉になるだろうな、それをどううまく気分を壊さずに止められるかだなあとセンター勢は悩んでいました。
ところが、見事に山城さんたちはやってのけたのです。
子ども達がイキイキとのびのびとできたのは、この方々に負うところが大きかったように思います。
子ども達はみんなで一緒になって、ああしようこうしようと案を練って、最初は何も言えなかった子供も、シャイな子供も、頑張りました。自分を出せるようになりました。
その後、山城さんが編集のやり方を見せてくれて、子供たちは自分が撮った映像を見て、大騒ぎ。
DVDが出来上がるのを心待ちにしています。
あ、撮影のこの日、なんと雨やみました。朝、青空が見えたとき、晴れ女の私は、カーテンをあけながらドヤ顔したそうです。晴れ女さ~!!(笑) 

それぞれの役割を果たした満足感溢れた顔、子どもたちの感想スピーチに、お迎えにいらした親御さんたちはこれまた大感動。
ご自分のお子様の成長ぶりに驚かれたようです。
子どもたちの想像力の豊かさにふれ、それを広げる楽しさは本当に何ものにも代えがたいものなのですが、親御さんの驚きの顔を見るのが大好きです。(笑)
親は、案外自分の子どもに対しては過少評価しているのですね。
子どもは、否定しなければ、褒めてあげれば自然となんでもやっちゃう、やれちゃうさ~。(?!)
私自身も親業をしているときは気が付かないことが多かったのですが、子どもシナリオ教室で子どもたちと付き合うようになって、本当によくわかります。
今更ながら、我が子にすまない気がして・・・遅まきながら反省(笑)

今後も、子供たちの想像力を広げるお手伝いをしながら、親御さんたちが、ちょっと視点を変えて、すてきに我が子をみてもらえるように、私のように子育てに後悔しないようにお手伝いをして行きたいと思っています。

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