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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

怖い話をより怖くするには

お化け屋敷で本当あった怖い話

他人のことを想像する

シナリオ・センター代表の小林です。台風の連休が終わり、日本中に爪痕だけ残していきました。被害に合われた皆様、お見舞い申し上げます。

自然の猛威は、年ごと大きくなり、色々な意味で、世の中は変わりつつあります。
私が一番悲しいと思うのは、人にやさしさが無くなったこと。
自然は、人間の力では及ばないことの方が圧倒的に多いですが、人間はちょっとみんなが人に対して想いを持てば変わります。
不寛容な時代などという時代を甘受したくないです。
すべての人が、他人の痛みや他人の立場を理解できるように「日本中の人にシナリオを描いてもらいたい」と気ばかり焦る毎日です。

お化け屋敷で本当にあった怖い話

ちょっと涼しくなっちゃいましたが、夏には欠かせないお化け屋敷。お化け屋敷は、偽物のお化けが驚かすわけですけれど・・・。
作家集団のしのはら史絵さんが書かれました。
「お化け屋敷で本当にあった怖い話」(TOブックス刊)
怖いのは弱い私ですが、読ませていただきました。(汗)
事実は小説より奇なりではなく、怖い・・・今の世の中みたいです。(笑)
お化け屋敷の偽物のお化けの中に、なんとほんものの幽霊が・・・。しかも、これは、たくさんの方から取材をしてお話を聴かれた事実なのです。
そのせいか人の心の闇みたいなものを感じられて、よくある怪談話以上にブルッ!ときます。
「世にも奇妙な物語」などのネタにもなりそうです。
この「お化け屋敷で本当にあった怖い話」は、取材して描かれたものですが、その取材で得たものをより怖く面白く脚色されています。

 

事実をどうみせるか

人に読ませる、見せるというのは、その事実をそのまま語ればいいわけではありません。
このご本もそうですし、ドラマもそうですが、それではドラマではありません。
ゼミで、「あまり面白くない」とか「よくわからない」と感想をもらうと「これは本当の話なんですから」とおっしゃる方が時々いらっしゃいますが、事実だからと言って、面白いとは限りませんし、どう伝えるかで、伝わり方も変わってきます。
その事実を使って、嘘と真をどう見せていくかがシナリオライターの腕のみせどころになります。
虚実皮膜論です。

今は原作ものが多いですから、小説や漫画などを読まれた時に、自分だったらどう脚色するかということをちょっと考えてみるのも勉強になるかと思います。
原作ものを脚色するときは、どれだけシナリオライターとしてアレンジできるか、力が試されます。
原作に忠実に作るのか、広げるのか、縮小するのか、という切り口を考える。 設定だけを使うのか、キャラクターを主体につかうのか・・・見せ方はどうするのか、どこを山に持って行くのか、見せ場はどうするのかを想像するのです。
原作を読んでぱっとシーンが浮かんだりもしますね。
面白いエッセイなどですと、頭の中で勝手にドラマに置き換わったりします。
頭の中で映像に創りあげる、そんな遊び方も脚色のよいトレーニングになります。

過去記事一覧

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