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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

記事の価値は国を動かすかどうかで決まる
~「Theミソ帳倶楽部 週刊誌記者編」より~

元・週刊誌記者の横浜大輔さん(現在:若葉文庫代表)~「Theミソ帳倶楽部 職業のひみつ」より~

週刊誌記者って本当にズル賢いキャラクターなの?

週刊誌記者ってどんなイメージがありますか?

大きな声では言えませんが「ズル賢そう」「関わると面倒くさそう」といったネガティブなイメージありませんか…。
おそらく、テレビドラマなどで描かれている週刊誌記者のキャラクターが影響しているのではないかと。

例えば、テレビドラマ『アンタッチャブル~事件記者・鳴海遼子~』(2009年/テレビ朝日)の鳴海遼子はターゲットをしつこく追い回す完璧主義的なキャラクター。
2時間サスペンスの脇役で出てくる週刊誌記者の多くは、特ダネのためなら手段を厭わない典型的なイヤな奴のキャラクターで描かれていることも多いですよね…。

でも、週刊誌記者のキャラクターって本当にこんな感じなんでしょうか?

そこで、公開講座「Theミソ帳倶楽部 職業のひみつ」のゲストに、元・週刊誌記者の横浜大輔さんをお迎えして、その実態を教えて頂きました。

横浜さんは、殺人事件や100億円詐欺事件、芸能人のスキャンダルなど数々の記事を手掛けられました。

講座では、受講者の皆さんから事前に寄せられた質問の中からセレクトした「11の質問」にご回答いただきました。今回は、その中から特に週刊誌記者のキャラクターが分かる「3つの質問&回答」をご紹介します。

質問:週刊誌記者にどうやってなったんですか?

横浜さん:たまたま編集部にスカウトされました。
週刊誌記者になった人の多くは、スカウトか知人の紹介が多いですね。
僕の場合は、週刊誌記者になる前、自動車雑誌の社会面記事を担当していました。
そこで書いた記事がキッカケになってスカウトされたんです。
どんな記事かというと、「車のディーラーが税金をごまかしていた!」といった内容のもの。
半年の連載だったのですが、記事を出すたびに大きな反響を頂くようになって、最終的には大手新聞社が本格的に追いかけることになりました。
大手新聞社が動いたこともあって、あっという間に“世の中”が動いた。
皆さんは、記事の価値は何で決まると思いますか?
僕は「国を動かす記事かどうか」だと思っています。
この経験から、そういうふうに考えるようになりましたね。

質問:特ダネはどうやって入手しますか?

横浜さん:日々の取材活動や独自の人脈。スクープ記者は“人間力=取材力”が高いですからね。
週刊誌記者の中には、取材専門の“書かない記者”もいるんですよ。
記事を書ける記者は沢山いますが、 “書かない記者”というのはなかなかいない。
というのは、 “人間力=取材力”が相当高くないとなれないんです。
週刊誌記者というと「ズル賢そう」「とっつきにくそう」とかネガティブなイメージが強いかと思うんですが、実際は逆。
特に、この“書かない記者”は年齢や性別関係なく、一度会ったらまた会いたくなっちゃう“人ったらし”でないと務まらないんですよ。

質問:聞き込みの際は身分を明かしますか?

横浜さん:基本的には媒体名と名前を名乗りますし、僕の場合はとにかく「会うこと」に凄く拘っていましたね。
信条としていたのは、
10回のメールよりも5回の電話。
5回の電話よりも3回のお茶。
3回のお茶よりも1回の飲み。
距離感をつめられるように、心を掴めるように、「あなたになら話します」と思ってもらえるように、こちらから必ず出向くスタンスでいましたね。

既に描かれたことのあるキャラクターを鵜呑みにしない!

所詮、週刊誌。
こんな言葉をよく聞きませんか?
特にいまは、「そこまで報道しなくてもいいのでは…」と感じるほど過激な週刊誌もあるため、なおさらそう感じてしまうのかも。

でも、横浜さんの話を聞いてみると、「所詮、週刊誌」と簡単には言えなくなります。

「記事の価値は、国を動かしたかどうかで決まる」。

こんなカッコイイセリフ、ドラマの中の週刊誌記者が言っているところ、観たことあります?

既に描かれたことのあるキャラクターを鵜呑みにしてはいけない!とつくづく感じました。
皆さんも、週刊誌記者を自分の脚本に登場させる際は、今回の横浜さんのコメントをぜひ活用して、今までにない週刊誌記者のキャラクターをつくってみてください!

プロフィール:横浜大輔(よこはま・だいすけ)

現在は、ノンフィクション専門の出版社「若葉文庫」の代表を務める。
社名の「若葉」は、横浜さんの出身地である若葉区(千葉市)からの拝借とのこと。
ツイッター(https://twitter.com/Wakaba_Books)では、新刊案内や横浜さんの思いつきなどを発信中。
【最新刊】『欠陥住宅の正体──住宅トラブルを未然に防ぐ29の基礎知識』(岩山健一[一級建築士]著/カバー・帯つき版:1600円+税/ペーパーバック版:1550円+税)がAmazonほかで発売中。
書籍詳細はこちらから

 

「Theミソ帳倶楽部 職業のひみつ」の“ミソ”は皆さん持っている!

シナリオ・センターでは、ライター志望の皆さんの“引き出し=ミソ帳”を増やすために、ちょっと珍しい職業の方をゲストに、その職業ならではのひみつをコッソリ教えて頂く公開講座「Theミソ帳倶楽部 職業のひみつ」を実施しています。世の中には色々な職業がありますよね。もしかしたら、あなたの職業も他の人にとってみれば創作ネタの宝庫かもしれません「こんな仕事あります」「この職業は実はこんなことするんですよ!」という“ひみつ”をお話して頂ける際は是非こちらまでお問い合わせ下さい。

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