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アニメ脚本家 になりたい人に必要な心得

アニメ『テニスの王子様』『弱虫ペダル』『ナンバカ』等の脚本を手掛けた出身ライター・広田光毅さん(アニメシナリオ実践講座より)

アニメの脚本家になるにはまず、「アニメの」と絞らない

先日、ゼミ生の方から、こんな質問が。
「アニメの脚本家になりたいのですが、コンクールは少ない。ツテを作るのも難しい。アニメシナリオの講座を受けたり勉強しても、“入口”がわからないので、何に向かって頑張ればいいのか分からなくて…」

こういったお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。
アニメの脚本家になるのは狭き門。
でも、諦める必要はありません。
では、どこを目指して頑張ればいいのでしょう。
アニメ『テニスの王子様』『弱虫ペダル』『ナンバカ』等の脚本を手掛けた、出身ライターの広田光毅さんはこう仰います。

広田さん: “アニメの”と絞らない方がいいのではないでしょうか。
僕の場合、アニメの脚本家になろうと思ってなったわけではありません。脚本家として仕事をして、その延長線上にアニメがありました。「広田くん、○○の脚本を書いたんだって?じゃあ、これもやってみない?」と声をかけてもらえたんです。だから、最初からジャンルを決めずに「脚本家」を目指して下さい。

では、そのために必要な「心得」を、広田光毅さんのアニメシナリオ実践講座でのコメントからご紹介します。

※広田光毅さん流キャラクターの作り方についてはこちらのブログ『主人公のキャラクターにも起承転結』をご覧ください。

脚本家になるための心得①:「視聴者に何を感じてほしいのか」を大切にする

広田さん:皆さんの脚本を読ませていただくと、「ああなってこうなるから、きちんと説明しなきゃ」ということにとらわれているような気がします。
これは恥ずかしながら、いまだに私も現場で度々先輩ライターさんに注意されることがあります。
セオリーを考えるのはプロになったらイヤでもやらなきゃいけなくなります。
だから今は、そこに気をとられないように。破綻してもいいから、「自分がシナリオを通して視聴者に何を感じてほしいのか」を大切にしてください。もっと思いっきり書いていいんですよ。

→脚本を書いているとき、「このシーンの意味をきちんと伝えるためにアレもコレも説明しなきゃ」と説明することに気をとられて、“書きたい!”という熱が薄れてしまうこと、ありませんか?
そういったときも、この「視聴者に何を感じてほしいのかを大切にする」という心得は大切になりますよね。

脚本家になるための心得②:前後が気になるようなビジョンをもって書く

広田さん:今回の実習講座は、あるアニメ番組の全26話中、第14話目の脚本を書く、という設定。
つまり、「中間地点」を書くということ。プロになったら、シリーズ構成を担当するメインライターのもと、数人のライターが担当する回を振り分けられるので、こういうシチュエーションになることが多い。
今回で言えば、これまでその作品を見ていなかった視聴者が、この14話を観たとき、前回の13話も観たいし、この次の15話も観たいと思ってもらわないといけない。前後が気になるようなビジョンをもって書いてください。

→視聴者に何を感じてほしいのか(前述の「脚本家になるための心得①」)を大切にしながら、前後が気になるようなビジョンをもって書けば、“説明しすぎの脚本”にはならないはず。

その理由をシナリオ・センター創設者の新井一の言葉を引用しながらご説明します。

【よくファーストシーンがもたもたしている脚本があります。プロはこれを<水っぽい>といいます。
つまり水で薄まった感じがするのです。その場合、ファーストシーンのもってくるところが間違っているのです。どう間違っているかというと、話が遠いのです。上の図を見て下さい。
例えば、男と女が恋愛をするドラマを書くとします。矢印に従ってドラマはすすむ訳ですが、その時、点線内のところにおいては、話が遠いのです。男と女とが恋愛をする、割合近い部面Aのところから、ファーストシーンは入るべきなのです。いかに事情を説明するとはいえ、恋愛をテーマとしたドラマにもかかわらず、その恋人たちが会わない以前から書いていたのでは、モタモタしすぎます。そのことを水っぽいというのです】
(『シナリオの基礎技術』P64「(5)どこから始めるか」より)

→あれもこれもと説明せずに「A」から書き始めればいいわけですが、そのとき大事になるのが広田さんが仰った「前後が気になるようなビジョンをもって書くこと」。
全部を先に説明するよりも、重要なシーンをバーンと最初に出した方が、「え?なんでこうなったの?」と引き込まれますよね。そして、「前回も観たいし、次回も観たい!」と感じますよね。
だから、「前後が気になるようなビジョンをもって書く」という心得も大切になるのです。

脚本家になるための心得③:人の意見を受け入れてから、自分の意見を言う

広田さん:本打ちのとき、自分の脚本に意見を言われたら、僕はまず「なるほど」と受け入れます。
その上で「私はこう思うんです」と自分の意見を言う。
これができる人が「現場で機能できるライター」だと思ってます。
以前、ある番組のプロデューサーに「直しのできないライターはヘボライター」と言われたことがあります。
プロの現場に出ると、まさにその通りだなと実感します。
リクエストが出て「できません」ではダメ。自分の作家性を出しつつも、意見を聞いて、受け止めて、時には自分のアイデアをバッサリ捨てる勇気も必要。
今回の実践講座では、人の意見を聞き、自分の意見を述べる。その上で何を構築するのか、その練習をして下さい。

→これまでご紹介した2つの心得をもって書いた脚本だとしても、いい意見をもらえないときもあります。
ゼミでクラスの仲間に感想を言われたときにもいえますよね。
プロになればなおさら、自分が納得できない指摘を受ける機会が増えます。
「こんなこと言われた…」と落ち込むのではなく、まず「そういう意見もあるのか」と一旦受け入れてみる。
普段から、こう心得ていることでプロになったとき“現場で機能できるライター”になれるのではないでしょうか。

「アニメの」とは絞らずに3つの心得で脚本家デビューを目指す

今回ご紹介した3つの心得、
① 「視聴者に何を感じてほしいのか」を大切にすること
② 前後が気になるようなビジョンをもって書くこと
③ 人の意見を受け入れてから、自分の意見を言うこと

――は、アニメでも実写でも、ジャンルを問わず、脚本家になるためにはとても重要なことだということがお分かりですよね。
だから、「アニメの」とは絞らずに、この3つの心得を忘れずに、「脚本家になる」という“入口”を目指していけばいいのではないでしょうか。
ぜひ広田さん流を実践してみてくださいね。

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