menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

kokodake-ここだけ

はじめちゃんのミッションインポッシブル!サマーセミナーパンフレット

一瞬の輝きを

シナリオ・センター代表の小林です。講師会でサマーセミナーの説明をしていたら、ワオ!!すごい雷が来たかと思ったら、大雨です。
ドラマを絵にかいたような波乱万丈感。最高にワクワクできそうな夏の予感です。

今年のサマーセミナーは、「シナリオ・ミッションインポッシブル」のタイトルのごとく、スピード感が身につき、達成感を肌で感じる素敵な夏の1日をお送りします。

あなたはひらめき派ですか。じっくり派ですか。
ものを考える時って、じっくり考えることと相反するようですが一瞬のひらめきというのも大切です。
シナリオライターには、ひらめきというのでしょうか、瞬発力というものが問われます。
構成等考えるときは、じっくりひねって考えた方がよいのですが、創作のもと、アイデアをだすときは瞬発力がものをいいます。
本打ち(シナリオをたたき台にしての打ち合わせ)の時は、その場で常にアイデアを要求されます。もっと面白いシーンにするためには、どうすればいいかをサッと考えついて、こうした方がいいよねと言えるシナリオライターでいられることがプロとしてやっていくための力です。

ここだけ!

ふだんの講座やゼミと違ったアプローチで、このサマーセミナーは「瞬発力」にのみスポットを当てます。
なので、12時間授業、40分の執筆時間を5回繰り返すという暴挙にでました。(笑)

「ここだけ」に焦点をあてて、「ここだけ」を考えることで、瞬発力を養います。
例えば「登場人物ならでは、を作る。リトマスを使いこなせ!」というミッションがでて、課題が発表されます。
そのときに、考えることは「キャラクター」を「リトマス法」で魅せる。「ここだけ」。
余計なことは考えなくていいのです。

講座の時習いました。
例えば、電車の中で足を踏まれた時、どんな反応をするか。 「痛い」といって睨みつける。だまって、顔をしかめる。「テメェ!何すんだよ!」と怒鳴る。足を踏み返す。殴りかかる。「すみません」と謝る・・・etcetc。この反応がリトマス反応。この反応で踏まれた人のキャラクターがわかりますね。

新井一曰くリトマス法というのは「1つの状態にリトマス的な、人物・台詞・小道具・事件・事情・自然現象などを投げ込むことによって、その反応(リアクション)から、その人物の感情や事情などを描くことができる」というものです。

この「ここだけ」を焦点にあてて考える方法を繰り返すことで、さっとひらめきが湧くようになります。瞬発力ができていきます。
私はなかなか思いつかなくて、無理・・・という方も、「ここだけ」療法で自然と出るようになるのです。
この「ここだけ」が、「リトマス法」「葛藤」「カットバック」「シャレード」と4つのミッションです。
もう一度、このシナリオの技術って、どんなことだっけと思い出してみてください。あなたは使いこなしていますか。
この技術を使いこなすと、キレのいいシナリオになります。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ