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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

生き方は考え方

シナリオ・センター代表の小林です。我が家の隣が建て直すため、解体に入っています。揺れる揺れる、もしかしたら一緒に倒れるかもってくらい。(笑)地震・雷・花火が大嫌いなはるは、ずーーっと震えっぱなしで、どうすればいいのかわからず1日中うろうろばたばた。散歩に何度も出たり、抱っこしたりしながら「地震じゃないよ」と言ってもわからないのですね。早く解体が終わらないと、昼寝ができないと連れ合いは嘆いています。(笑)

広島優勝

広島が優勝しました。「平和だから野球ができる」という広島市民だからこそのメッセージが熱いです。本当にそうです。そのことを忘れてはいけませんね。

今朝、USOPENの男子決勝戦で、バブリンカ選手が優勝しました。準決勝で錦織選手を負かした人です。
優秀しちゃった、しかも世界ランク1位のジョコビッチ選手に勝った3位のバブリンカ選手だから、錦織選手が負けても仕方がなかったなと変に納得しようとしている私です。(笑)
何かあった時に、こんな風にぐちゃぐちゃ理屈つけて納得しようとする人間もいれば、ひたすら落ち込む人もいるでしょう。
まさかの敗戦のジョコビッチ選手のように「いつも勝てるわけではない、次は勝つ」とさすがチャンピオンらしい前向きさであったり、パラリンピック卓球の最高年齢の別所キミエ選手は、「できないことがあることは、これからやることがあるということで嬉しい」と超前向きでいらっしゃる。

人って、自分の思うようにならないときにこそ、どう考えるかどう物事をとらえるかというのが大切な気がします。そこに人間の大きさが出てくるのかもしれません。

私は、突発性難聴で右耳しか聞こえませんが、こんなわずかなことなのに「聞こえない」ということばかりのマイナス思考の自分の小いささに情けなさを感じています。
友人の中途失明者の田村さんは、50過ぎて全盲になられてから、シナリオを勉強され、視覚障害者と健常者がともに楽しめるサークルを作って、朗読・公演・講座、あらゆる場面に内に引っ込みがちな人たちを引っ張り出す運動をされています。
彼女は、健常者だからとか障害者だからという垣根を完全に飛び越えています。
例えば、障害者をサポートするのは健常者と決めつけるだけでなく、障害者同士でもサポートしあえる。 私と二人でいれば、私が田村さんの目になり、田村さんが私の耳になる、お互いにフォローしあえるわけです。
田村さんは、車椅子の介助をされます。見えなくても、見える車椅子の方が、右とか段差あるとか指示を出せば、ちゃんとお互いにサポートしあえるからです。
なかなかこんな考え方をされる方はいません。考え方というのは、ひとつではないのですね。

パラリンピックを楽しませていただくにつけ、いかに健常者と名乗る私たちが、狭い心と想像力しか持っていないことを痛感します。
より広い世界を持っている選手たちに励まされます。

誰だって、できないことを数えたら、できることより圧倒的に多いのではないでしょうか。
でも、別所選手のように、「できないところがあるということは、まだできる希望がある」そう考えたら、可能性は無限です。

パラリンピックの選手の方々を拝見していると、もちろん不屈の精神は並みではないと思うのですが、そこにたどり着くのは、やはり広くものを見ることができる想像力をお持ちだからなのではないかと思うのです。
すべては、想像力から動いていくのではないでしょうか。
私たちも負けずに広い想像力で、無限の可能性に羽ばたきましょう。 

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