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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

東京物語散歩はいかが

シナリオ・センター代表の小林です。今日は科学未来館へお伺いします。
「9次元からきた男」という映画の試写です。まったくわからないのですが、「素粒子の世界から最果ての宇宙まで、次元を超えた旅」の3D映画だそうで・・・なんとホラーの大家清水崇監督が創られています。
なので、どんなものか見当もつかないので楽しみです。
終わった人

明日は「今年、小説家でデビューしちゃおう講座」を2回にわたって行います。
第1日目は、リンダパブリッシャーズの新保社長、第2日目は、TOブックスの柴田編集長がおいでくださって、皆さんを小説家にしちゃおうというものです。

ライターズバンクの紹介からTOブックスで出版された東京かれんさんの「天宮凜子のワケあり物件」(TOブックス刊)が朝日新聞の「東京物語散歩」2/10掲載で紹介されました。
「東京物語散歩」は、物語(小説)の舞台を紹介していくというコラムです。

小説の紹介と共に、その舞台を歩いてみると臨場感がいっぱいになります。 この舞台は西池袋。出発点は西武池袋線の椎名町で、駅前の長崎神社の鳥居をみつつ山手通りの下をくぐると西池袋4丁目。 主人公の天宮凜子はこの商店街の一角の不動産屋を営んでいます。 凜子は、自殺や殺人などが発生して借り手がつかなくなった「ワケあり物件」を安く買いイメチェンして相場で売るという商売をしています。
この舞台は、そんな感じがするところなのでしょうか。行きたくなりますね。

昨日の「東京物語散歩」は千代田区の東京會舘が舞台になっています。
小説は、内館牧子さんの「終わった人」。
定年後の男たちに内館さんらしい辛口エールを贈っています。
主人公の壮介も国内トップのメガバンクから子会社の専務になり定年を迎えた男。
まだまだ体も頭も元気で「やりきった感」などもない彼は世間から「終わった人」と扱われることに腹立たしさを感じながらも何も動けません。
その彼が、カルチャースクールで知り合った39歳の女性を連れて行ったのが東京會舘。
物語の舞台ですが、壮介の心の象徴でもあります。
宴会場・レストラン・結婚式場を運営している東京會舘は、帝国ホテル、ホテルオークラと肩を並べる格式あるところです。
サービスもお料理も超一流、壮介は常に利用していた東京會舘にちょっと心惹かれた若い女性を案内する。
シナリオ・センターも、創立パーティーは、例年東京會舘で、40周年時は、同じ日の同じ時間に美智子皇后様もいらしていました。もちろん別の会合でいらっしゃったのですが(当たり前だわ)。(笑)
ま、それほど格式が高いという象徴的な例ですが、そこへ壮介は連れて行った。

壮介がそんじょそこらの終わった男じゃないんだということを見せたい気持ちの表れです。男って、つまんないところあるよね。(笑)

小説の舞台も体験してみると、より主人公へ感情移入ができたり、周りの景色や取り巻く人間たちが魅力的になったりします。
物語散歩、お試しください。

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