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「新聞は逆さに読め!」と新井一は言っていた。慣れはすごい、こわい。

 

慣れって、すごい、こわい。
基本的に慣れることは、いいことだと思うんです。でも、ちょっと待てよ、とも思うシナリオ・センターの新井です。

「一億人のシナリオ。」プロジェクトで企業研修を始めて5年。3年前からは、全国に拠点のある大手住宅メーカーの営業担当者向けの研修をしています。その経験から、結構色んなことに、慣れました。

まず、移動。
住宅メーカーの研修では、全国に移動します。飛行機、新幹線と様々です。1年目は、2時間以上もじっと乗物に乗っているのが苦痛でした。でも、3年もそんなことをしていると、移動時間の自分なりの過ごし方が確立されます。今はやりのルーティンってやつです。

それから、宿泊。
最初は、ビジネスホテルに泊まるのが、ちょっと怖かったんです。なんか、怖かったんです。いや、すごく怖かったんです。怖いなぁと思っていると、律儀に怖い話を思い出したりして・・・
でも、3年もそんなことをしていると、これまた自分なりの過ごし方が確立されます。怖いことは起きないと学びます。

もうね、空港でも新幹線でもホテルでも、ベテラン顔でチェックインしちゃいます。特別だったことが、ふつ~になってくるんです。慣れって、すごいなって思います。

環境に適応する能力こそ、生命力なのかもしれません。でも、ちょっと待てよ、とも思うのです。ホントに、慣れてしまっていいのかな、と。

 

いままで、ふつ~じゃなかったことに、いつしか慣れて、ふつ~になっていく・・・でも、ふつ~になったものは、いままではふつ~じゃなかったことなわけです。ということは、ふつ~になったものって、ちょっと疑う必要があるんじゃないのと思うんです。

例えば、真夏の気温。私が小学生だった25年くらい前は、30度超えたらすごかったはずなのに、気づけば30度越えなんて、ふつ~。
例えば、テレビ業界。私が高校生だった17,18年くらい前は、視聴率20パーセントは当たり前だったはずなのに、気づけば10パーセントがふつ~。
例えば、原発。ぶっ壊れた原発があるって、今まではふつ~じゃなかったのに、いつの間にか、ふつ~。

例えば、自衛隊が・・・
例えば、憲法が・・・
例えば、例えば、例えば、例えば・・・

ふつ~って、ホントにふつ~でいいんだっけって疑うまなざし。新井一は、「新聞は逆さによめ!」と言っています。それは、ふつ~を疑えということと、作家の目を持てということだと思います。

「違和感を大切にする」とノンフィクション作家の石井光太さんはおっしゃっていました。創作のモチベーションの一つに、現実を疑うというものがあるんじゃないか、そんなことを一人、研修終わりにつらつらと考えたシナリオ・センターの新井でした。

 

自分なりの視点を持つことはとても大切です。シナリオ・センターでは、日本中の想像力と創造力を豊かにしていく「一億人のシナリオ。」プロジェクトを様々な機関で実施しています。どんなことができるの?という方、お気軽にお問合せください。詳しくはこちらから

 

20140606b 

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過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ