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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

怖いのはなに?

海の怪(集英社刊)

ウルウル

シナリオ・センター代表の小林です。一昨日77名だったのでほっとしたら昨日は170名、そして今日は東京の感染者149名・・・です。多分こうなると思っていたことだけれど、ゆっくりだけれど減少?・・・というどこまで本当なのか、大丈夫なのか・・・なにもみえないことだらけ。
ま、とりあえず収まっているというのでしたら、余計なことをして感染を増やすことなく、今は、なによりも台風10号で被害にあわれた方々への対策を行って欲しいです。
1年経っても、昨年の台風15号の被災地は未だブルーシートだらけとか。動いていないというのはどういうことでしょうか。
大丈夫なのかあ~、日本は。自助では立ち直れない自然災害の大きさを、お上はちゃんと見つめて、国としてちゃんと援助してほしいです。
ここのところ、こんなことばかり書いて、ストレスがたまるばかりです。国民全員がスカッとすること、なんかありませんですかねぇ。

柏原寛司さんのFBを拝見していたら、東映で「みおつくし料理帖」試写をご覧になったそうです。
「『大脱走』と『アラモ』と『黄色いリボン』以外の映画ではウルウルしない私が不覚にもウルウルしてしまいました。」
そして、角川春樹監督の今までの作品と全く違うテイストで、オーソドックスなつくりとのこと。
私の好きな高田郁さんの原作が出身ライターの松井香奈さん脚本(江良至さんと共同脚本)で映画化され、柏原さんがウルウルされたと知って、なんだか嬉しくなりました。
角川春樹監督!次は、是非とも鷹井伶さんの「お江戸やすらぎ飯(角川文庫刊)を映画化してほしいです。

海の怪

鈴木光司さんが新作をだされました。小説ではないのですが、海をめぐる本当にあった怖い話です。
「海の怪」(集英社刊)
あの「リング」「らせん」「ループ」で世界中を怖がらせた鈴木光司さん、「貞子」をシナリオ・センターで創りあげた伝説の男鈴木光司さんが、「貞子」の怨念を井戸の中から広大な海原へ解き放ったのです。
もう、こわ~い!!

鈴木光司さんは海の男です。夏にご連絡をしても大概つながらない。どこかの海で航海を楽しまれている。
小説家になったのは海へ漕ぎ出すためだと豪語してはばからないほどのヨットマンです。
海は危険が多いです。死ぬ確率は陸でいるときの問題ではなく「板子一枚下は地獄」と昔から言われているほどです。
そこでご自分の体験したこと、また友人の船乗りたちから聞いた本当のあった怖いお話を18話、書かれています。
夜の海を遠くから見ても怖いと思う私にとって、「無念な死を遂げた者の魂が多く彷徨う」海の話なんて、とっても怖くて読めない、あの「リング」で貞子に出会った時を思い出すと、どうしようと思いながらも読みました。
さすが鈴木光司さん、とびっきり怖い話の中に、ご自分の体験と海と、海に眠る人々への深い畏敬を、極上の本当にあった怖い話にまとめあげられました。

遺された魂と出会う時、むしろ人間の方がよっぽど怖いと感じました。
無念の想いで亡くなった方を無視すると、本当に怖いことが起きても知りませんよ、新首相。
ここに書いてあるお話は本当にあったこわ~い話ですから。

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