menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

女性の生き方

シナリオ・センター代表の小林です。さすがに、昨日は衣替えをと思っていましたが、グダグダとなにもやらず結局過ごしてしまいました。

休日の使い方が上手い人が、人生を謳歌するらしいと最近気がついたのですが、グダグダかパツンパツンかの両極端になり、うまくできません。
まずは、素敵な休日の過ごし方って、どんなものかがわからないのが問題ですね。()

今朝は、二人の女性大臣の辞任会見でテレビはもちきりでした。
私自身、大学を卒業してからずーっと仕事を休まず続けてきたので、頑張る女性の応援をしていきたいと思っているので、とても残念ですし、情けないですね。

映画化の旗

あべ美佳さんが原作・脚本の映画「いしゃ先生」がクランクインしました。いただいた準備稿を拝読しながら、今日の辞任と思わず重ね合わせてしまいました。
なぜなら、この映画の主人公は、女医であり、女性議員であり、歌人でもある昭和初めの女性活動家志田周子さんだからです。

昭和のはじめ、無医村のお医者さんになられた実存の女医志田周子さんのお話です。
志田周子さんは、無医村の村長である父親に泣きつかれ、3年の約束で村に、初めて診療所を開きます。
ですが、祈祷師が診ているような村では、せっかくの医療も無理解な家族に拒まれ、また、初めは若い女医である周子の手に余る患者や、手遅れになったしまった患者など悔しい思いをしていきます。
恋人のもとに逃げようとするそんな周子を、思いとどめたのは、患者。医師としての使命でした。
それから、志田周子さんは、女医という仕事だけでなく村議会議員、町議会議員など他分野にも最前線で活躍した女性活動家のパイオニアとして、52歳いう短い生涯ながら、必死に頑張られます。

この映画は、山形県西川町の町おこし映画です。
この志田周子という人間のありようは、医者としても、議員としても、人としても、大きな存在で、西川町の人たちの心に残り、たくさんの人たちに長年伝えたかったことです。

「志田周子の生涯を銀幕に甦らせる会」を発足し、あべ美佳さんも、新聞連載小説として描き、そして映画脚本として作り上げたのです。
人の心に残る人というのは、己を律し、他人のことを想像できる心根を持った方だと思います。
「西山にオリオン星座かかるをみつつ患家に急ぐ雪路を踏みて」志田周子さんが詠まれた歌です。
志田周子さんの生き方は、この短歌そのものです。
辞任されたお二人も、この歌の意味するところを感じていただけたらと思います。

この映画を応援される方は、「志田周子の生涯を銀幕に甦らせる会」http://sidachikako.com/fund.html 募金を受け付けています。 

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ