考え方
シナリオ・センター会長の小林です。熊本をはじめ47府県に熱中症警戒アラートが発表されています。線状降水帯の大雨になったり、急激に気温が下がったりと各地で色々変化があるようですのでくれぐれもご注意ください。
今朝「あさイチ」(NHK)で戦争を知らない世代に、戦争の記憶をどう伝えていくのかと、家族で訪れやすい戦争ミュージアムを通して、戦争と今のつながりを考える特集をしていました。
3月10日の東京大空襲。アメリカ軍の無差別爆撃によって一晩で10万人の命が奪われたのは、実は、日本人の発想、考え方のせいだったそうです。
日本の戦前の防空法は、空襲時に爆撃地から逃げることを禁じ、危険であろうと消火活動を市民の義務とする法律で、戦地で兵隊さんが戦っている時に、空襲に遭ったくらいで逃げては非国民とされたのです。
日本政府は国民の命をまったく大事にしないと世界中でも言われたそうです。
今はどうでしょうか。防災庁ができるのだそうです。
しっかりとした危機管理の上、災害に備えてくれるのでしょうね。日本と同じ地震国であるイタリアは、地震後48時間以内にコンテナトイレ、家族単位で暮らせるテントやキッチンカー、簡易ベッドが運ばれるシステムになっています。しかも、キッチンカーでは、シェフがイタリア料理のフルコースを温かいまま提供し、ワインも出します。
イタリアの考え方は大変な目にあった人だからこそ大切にするという発想だからです。
で、日本は、どうかというと、どうでしょう?
災害にあったのは不幸、被災者は我慢をして当然という発想ではないでしょうか。
つい直近の熊本地震も、福井石川の大雨でも、菓子パンに水。トイレは汚い、流せない。固い木の床に寝る、仕方ないじゃん。最低限生存はできるでしょって感じしかしませんでした。
心底心配してくれるボランティアや一般の方も多いとは思いますが、とはいえ、お酒?温かいもの?ベッド?テント?「ぜいたくだ」とSNSで突っ込まれそうな…。
この間の熊本の避難所でのお上の視察姿などを見たら、空襲の時と変わらない発想ではと、不安になります。
私たち一人ひとりが声をあげて、生活を守りましょう。
百壽
50代以上の方なら知らない人はいないだろうというドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の名プロデューサー、演出家のギネスにも載っている世界最高齢の現役テレビプロデューサー石井ふく子さんが、昨日9月1日、100歳を迎えられました。おめでとうございます。
橋田文化財団は、百寿を記念して橋田賞に、「石井ふく子プロデューサー賞」を来年度より創設されるそうです。
昨日は、業界みんなで祝い、石井ふく子さんの100歳までやっていたお仕事の一覧の冊子をいただきました。
シリーズだけでも100以上、東芝日曜劇場だけでも1000はくだらないし、連ドラ、単発、舞台を含めていったいどのくらい創られたのか、万単位?その作品数の多さもギネス記録になるのではないでしょうか。
しかも、今もなお現役でいらっしゃって、まだまだお創りになるそうです。
記者会見で、テレビやエンターテインメント業界を目指す若いクリエイターやプロデューサーたちに一番伝えたい事とは? との質問に、
「やっぱり『心』をもうちょっと観ている方に差し上げないと。 今のテレビのドラマのセリフなんかは、ちょっと私には信じられない。 さみしい。」
ドラマを作る上で大事にしている事とは?
「心です。家族です。」
今後作りたいドラマとは?
「家族、あるいは友達。そういう方たちがお互いに心を通わせるものを。『あそうか、石井さんが言っていることはこうなんだ!』と思っていただけるような作品を作ってみたいです。」
来週8日火曜日には、「橋田賞新人脚本賞」を担当されている山﨑プロデューサーがおいでくださって、橋田賞の求めるもののお話をしてくださいます。
今年は、石井プロデューサーの創りたい「家族」だけでなく、もう一つの挑戦課題「不思議なもの」があります。
そんな新たな課題がどうして作られたか、また、今年の受賞作高橋由佳さんの「コクーン」の本打ち、朝比奈ちづるさんの短編「へりとわらし」の製作についてもお話しされるので、参加される方はシナリオが月刊「シナリオ教室」に掲載されているので最低でも読んでおくといいですね。
また、本打ちの様子はTverで、「ヘリとわらし」はU-NEXTで配信していますので、その上でご講義をお聴きになるとよりよいかと思います。
橋田賞新人脚本賞を受賞して、石井ふく子さんに「心を感じるね」と言われたいですね。













