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表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

死って

ほどなく、お別れです(東宝)2月6日公開

滅びの道へ

シナリオ・センター会長の小林です。年明け早々から嵐のようなニュースばかりで、なんだかひたすら押し流される感覚に疲れを感じてしまいます。

のっけから明るくなくてごめんなさい。
1月1日に久米宏さんが亡くなられたニュースを聞いてガックリしています。ニュースステーションの頃から彼の考え方をほぼ支持してきた私としては、日本が危うい方向へ進もうとしている昨今、防波堤が一つ崩れた感じがするからです。
「政治のニュースを伝える放送局が人事と予算で国家に首根っこをつかまれているというのはゼッタイに間違っている。あってはならないこと。」と久米さんは話していました。
大本営発表になっている昨今、戦争への滅びの道へまっしぐらのように思えてしまうのは私だけでしょうか。

予算も決まらず、物価対策もあとまわしで、施政方針も予算案も提出しない国会を開き、解散選挙だそうです。何のために?
旧統一教会との自民党の癒着問題、裏金問題などなど隠したいことがいっぱいあるからなのでしょう。高市人気の今なら逃げ切れると踏んだのでしょう。
国民の為ではなく、自分達のために解散しようとしているようにしかみえません。
私は平気で子どもの命を国のために捧げろと言うお上を人間として決して許しません。
戦争にどんな大義も正義もありません。人が人を殺す大量殺戮以外のなにものでもない、どの人も同じ人間だというのにです。

ほどなく、お別れです

今日は、出身ライターの本田隆朗さん脚本の「ほどなく、お別れです」の試写に行ってきました。
このお話は、小説家長月天音さんの原作で、葬儀社を舞台に葬祭プランナーが遺族も故人も前を向けるような最高の葬儀を目指そうとする話です。
原作を読んでいたので、映画化はどうなのかなぁと思いました。
でも、本田さんはとても見事な脚本を描かれました。
オムニバスストーリー形式の小説ですからエピソードには事欠かなかったと思うのですが、原作のテーマ「死の事実は変わらないけれど、受け止め方は変えられる」を大切に、エピソードの選び方、構成の立て方がとてもうまく創られ、こういっては失礼ですが原作以上に感動的に見せてくれたように思います。
それは、2時間の中で主人公美空と先輩の漆原の二人がきちんとそれぞれの遺族に向きあう姿だけにスポットを当てて、各エピソードに出てくる遺族や故人の想いが浮き彫りになるように描いていたからだと思いました。
そして、葬儀を仕切る二人それぞれが抱えているつらい過去、想いが他の遺族や故人とふれあうことで変化していく成長物語として、前を向けるように描かれています。
なので、悲しい、つらい映画にはなっていません。
人が亡くなったら、誰でも、あの時こうしていたら、もっとこうしてあげていたらとか後悔をするものです。
映画を見ながら、後悔ばかりの私自身も、悔いを持ち続けながら前を向く意義を見い出した気がしました。
試写室でもハンカチを握りしめている方が何人もいらっしゃいました。

家族にとっては、大事な大事な家族の死です。
ですが、戦争では人の死は数字のひとつでしかなくなります。
親も子も兄弟姉妹も友達もいる小林幸恵ではなくて戦死者何千何万人の1人という数字。

この映画を見て、「死」とは何かということを若い方々にも身近に感じて欲しいと思いました。
愛する人を失なったとしたら・・・。
「ほどなく、お別れです」2月6日公開です。

 

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