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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

想い

喜劇を書く/笑いはどこから来るのか

新井一語録

四季

シナリオ・センター代表の小林です。驚いたことに、外苑の銀杏並木がもう半分くらい散っていました。秋はあっと言う間にすぎて冬ですね。
四季があるとないでは文化が全く違ってきてしまうような気がします。
日本の文化って、私は行間文化ではないかと思っています。その行間文化を産んだのは四季ではないかと思っています。

暑いか寒いかだけではない、春、秋という柔らかな気候が挟まれて、合着(間着ともいわれる)を着る季節、暑くもなく寒くもない気持ちの良い気候が挟まれてます。そこら感じられるものは、人としての営みからうまれた生き方、性格、文化などにも影響してきているのではと。
ものごとに対しても、そこに表れたものだけでなく、その行間をも想像する力を持っているのは、すべてではないでしょうけれど四季が関係しているのかなと思っています。
相手の気持ちや背景や事情を想像する力を日本人はどこの国より多く持っていた、綿々とそうしたDMAがすり込まれていたというのは勝手な思い込みでしょうか。

気候が二極化したせいでしょうか、最近のSNSや色々な発言は「相手の気持ちや背景や事情を想像する力」が失われているような気がします。
反対か賛成か、右か左か、上か下か、好きか嫌いか、YESかNOか。
今は、政治家のおかげで、「忖度」という言葉は悪いことのように使われていますが、本来は他人の心を推し量って、配慮すること、やさしさなのです。
どこかのろくでもないお上のおかげで、言葉の意味が塗り替えられちゃいましたが・・・。
なんだか、色々なものが変わっていく、変化は良い方へ行ってくれればいいのですが、悪い方へと動いているように見受けられます。
年の瀬に、ふと思ってしまいました。

AI

来年の講座スケジュールがやっとできあがりました。いつもより1カ月以上遅いのです。
今までは創立55週年ということで、ちょっと過去を振り返っていましたが、来年はもちろん、今度は未来を見つめていかなくてはなりません。
過去を踏まえて、よりシナリオの魅力を伝えていく方法を探していきたいと思っています。

AIが大きな位置を占めつつある昨今、創作はいかにあるべきかと考えているのですが、先日ユーミンが、AIには作詞作曲はできないと話していたのを聴き、そうだそうだと拍手。
シナリオ・センターは、シナリオの技術を教えています。もしかしたらAIでもできるかもしれません。ですが、技術は発想を活かすためのものなので、それ以上はできないと思うのです。
歌でもそうですが、AIがヒットしたものを取り込んで創っても、そこに作り手の心は入りません。創作は作り手の心あってのものだとユーミンだけでなく創作に携わる者であれば、誰もが思われているでしょう。

今までもそうですが、物事が便利になるにしたがって、そこにあった魂みたいなものが薄れていきます。
AIの発達で、一番怖いのは、自分で考えることが薄れていくことです。自分で考えないということは大勢に流されるということです。
自分の想いや考えは、人としての尊厳でもあります。
だからこそ「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」
来年は、具体的に多くの方に書いていただけるように進めていきたいと願っています。

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